ドラゴンボールの話。
悟空とベジータの初対決のときに、「努力すれば落ちこぼれでもエリートを越えられるかも」と言う悟空に対して、ベジータが自信満々でこう返しましたよね。
「では、努力では決して超えられない壁と言うものを見せてやろう!」(うろ覚え)
いかにもベジータらしい自信満々のセリフですが、この自信ってどっから出てきたんでしょうね?
悟空とベジータの初対戦の直前に、悟空は界王拳2倍を使ってナッパを瞬殺しています。(トドメを刺したのはベジータですが)
そのときの悟空の戦闘力は8000以上(ベジータがスカウターで計測)×2倍なので、16000ちょい。
当時のベジータの戦闘力は18000。
なるほど、ベジータが「これなら勝てそうだから大口叩いておこう」と判断した気持ちもわかります。
でも何故ベジータはナッパを倒したときの悟空が最大パワーだったと思ったんでしょうか?
元々ベジータは地球人サイドの「戦闘力をコントロールできる」力を警戒していました。悟空が戦闘力を5000程度に抑えながら戦場に向かっているときも、「ここの連中は戦闘力をコントロールできる。最低でも5000ということか、厄介だな」的思考で、遊びをやめてとっととナッパに全員殺すように指示していました。
ならば、ナッパを倒したときの悟空の力だってまだまだ最大ではないかもしれない、と考えても良さそうなもんです。対ベジータ戦の余力を考えて力を温存しているかもしれない。
まあ実のところ悟空は普通に出せる戦闘力は界王拳2倍の16000ちょいがやっとなんですけど、そんなことはベジータにはわからないはず。ただでさえ18000対16000ちょいと大差ない戦力差なのですから、ここからさらなる戦闘力アップがあればベジータだって危ういでしょう。実際悟空は捨て身の界王拳3倍、4倍でベジータに大打撃を与えてますしね。
こんな状況だったら、僕なら手探りで動きますね。最初から大口叩いて逆転されたら恥ずかしいし。
「ところで話は変わるけどさ、さっきナッパを倒したときの力が限界なの?」
とフレンドリー装って聞けば、案外悟空なら素直に「ああ、あれがオラの精一杯だ」とかさらっと答えてくれそうな気もするし。
この答えを引き出しておいてから「バカめ!ここがお前の墓場だ!」とかドヤ顔しても遅くないと思うんですよね。僕なら絶対そうします。
まあしかし、ベジータさんはそうはしなかったわけで。やはりサイヤ人の王子たるもの、そんな探り探りの戦い方なんて性に合わないんでしょうかね。プライドが高いってのもなかなか難儀ですね。