私の戦闘力は53万マイクロです

農夫のおっちゃんの10分の1程度の戦闘力で適当に生きる、意識低い系サラリーマンのブログ

セックスレスに悩む女性を描く漫画「私の穴がうまらない」を読んだ感想

コミックエッセイ劇場で連載中の「私の穴がうまらない」を読みました。感想をつらつら書いてみます。

www.comic-essay.com

 

多忙な毎日をこなすうち、いつのまにか触れなくなって、夫との体の距離は遠ざかるばかり。
レス夫婦のそれぞれを描く、フィクションコミックエッセイです。

雑誌『レタスクラブ』では、最新話を掲載しています。

 

 

2つの意味で満たされない悩み

最初この作品を知ったときは「なんてあけすけなタイトルだ・・・(笑)」とか思いましたが、内容のほうはセックスレスに悩む女性のもどかしい心理を描く結構センシティブな話でした。

 

夫に求められなくてぽっかりと空いた心の「穴」。セックスレスに陥ることによって2つの穴が満たされないという、切ない物語・・・

 

原因はコミュニケーション不全

夫のことは決して嫌いなわけではない。しかし、自分を女としてみてくれなくて求められないまま何年も過ぎてゆき・・・しまいには、夫の顔をみただけでイライラするように。

 

夫婦喧嘩や夫婦の不仲、冷め切った関係。そこに至るにはもちろん十人十色の様々な理由があるとは思うんですが、突き詰めて考えると、結局はコミュニケーション不足の一言に尽きると思うんです。

 

以前「離婚してもいいですか?」というコミックエッセイのレビューを書いたときも、同じことを感じました。この夫婦のセックスレスも問題の根は同じなんですよね。 

www.ishikihikui-kei.com

 

 

例えば、

「久しぶりに夫と2人きりで買い物。夫が手を差し伸べてくれたのでドキっとして手をつないだが、夫は単に荷物を持つつもりで手を出しただけと分かり、がっかり」

というエピソードが出てきますが、ここで一言「久しぶりに手をつなぐと思ってどきどきして嬉しかった」と伝えることができるかどうかで、この後の展開が大きく変わると思うんですよね。

 

そりゃ気恥ずかしいのはわかりますが、こういう思いは時間が経てば経つほどさらに伝えるハードルが上がるものです。夫婦の老後までの間にもう一花咲かせたいのであれば、やはり勇気を持って伝えるべきことは伝えるべきなんですよ。

 

言葉にしたからといって想いが伝わる保証はありませんが、少なくとも黙っているよりかはずっと確率が上がるはず。

 

夫側の視点

夫婦に限った話ではないですが、二者間のコミュニケーションが上手くいかないときってどちらか一方のみに原因があるってケースはレアで、大抵は双方に原因があるものです。

 

このコミックエッセイは途中で夫側の視点でも描かれているのですが、この夫もまたコミュニケーションを充分に取ろうとしないタイプ。

 

「妻は現状をどう考えているんだろう?何か不満があれば言ってくるはずだし、何も言わないと言うことは、きっと何も不満がないんだろう」

という解釈で、自分の中で勝手に答えを出してしまっています。

 

「~なはず」的な思い込みワードってコミュニケーションの天敵ですよね。

 

「言わなくても思いは伝わる」

「夫婦の以心伝心」

などなど、綺麗な考え方ではありますが、そうそう現実はうまくいきません。

 

何年も一緒に暮らしていればある程度は相手の考えがわかる部分もありますが、そんなのは氷山の一角。結局のところ夫婦だろうが親子だろうが親友だろうが、大事なことはちゃんと言わないと伝わりません。

 

結婚するといきなりテレパシー的超能力が開花するはずもないんですから、丁寧に言葉を重ねていくありません。

 

自分の思いを伝える、といってももちろん一方通行に言い立てるのではなく、ちゃんと対話の形にしないと意味無いですけどね。 

 

「夫婦とは長い会話である」(by ニーチェ)とはよく言ったものです。