名作バスケ漫画「スラムダンク」で、主人公の桜木が所属する湘北高校バスケ部。その湘北のエースが誰かといえば、大抵の人は流川だと答えるのではないでしょうか?
でもね、湘北の真のエースは3Pシューターの三井寿なんですよ・・・
全国大会前に行われたエース決定戦
地区予選が終わって全国大会に臨む頃。安西先生から「日本一の高校生になりなさい」と言われた流川は燃えていました。
その飽くなき向上心は、練習終了後にさらに居残って三井に1on1の勝負を挑むほど。
「まだやんのか・・・?」と、若干呆れ気味だった三井ですが、その後ニヤリと笑ってこう言います。
「どっちが湘北のエースか決めておくのもいいかもな」
これに対して特に流川が異論を唱える場面も描写されていませんし、そのまま1on1の勝負になだれ込みますから、この勝負は事実上のエース決定戦だと考えて問題ないでしょう。
エース決定戦は三井の勝利、あるいは引き分け
1on1はほぼ互角か少し流川が押してる状態で延々と続き、ついに流川がシュートを決めました。
しかしその直後、三井はシューターの本領を発揮する形で鮮やかな3Pシュートを決めて逆転に成功します。
桜木や宮城からは「ずるい」「汚ねぇ、さすがに」と散々な論評をされますが、とにもかくにも三井が勝ったことに変わりはありません。
この後流川から「ラインを踏んでたから引き分け。延長戦。」というクレームが入りますが、問題の3ポイントシュートの場面を見る限り、ギリギリ踏んでいないように思えます。
仮にこのクレームが正当だったとしても、結局延長戦はやらなかったから引き分けのままです。
つまりこの勝負、三井の勝ちか最悪でも引き分けということです。ならば湘北のエースは三井か、せめて三井・流川のダブルエースと考えるのが自然です。
ちなみにこの1on1の勝負の行方については、Wikipediaでは「三井の勝利」と書かれています。
三井寿 - Wikipediaの「プレースタイル」より引用
練習では流川との1on1で隙を突いたスリーポイントシュートで勝利している。
作中登場人物の定評は「湘北のエースは流川」
にも関わらず、スラムダンクの作中に登場する人物達の考える「湘北のエース」はほぼ流川一択です。
豊玉のエースキラー・南も迷うことなく「お前がエースや」と言って潰しにかかりました。
湘北のエース決定戦の事実を知らない他校の選手がエースを誤認するのは、まあ仕方ないとして、問題なのは湘北の選手達ですよ。エース決定戦の結果を目の当たりにしてもなお「流川がエース」と認識している始末。
豊玉戦でも、流川が相手のエースを圧倒するのを見て「うちのエースがそれを上回るということですか(ゴクリ)」と、ベンチの1年生たちが真面目な顔してつぶやいていました。エースは三井なのに。
まあしかし、エース決定戦を制しても周りからエースと認められていないと言うのに、それに対して不満を言うでもなく、黙々とチームの勝利に貢献し続ける男・三井寿。やはり彼こそがエースの名に相応しいと思うんですよね。
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*1:本ページの情報は2018年8月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。