こんにちは、意識低い系サラリーマンのKENです。
ちょっと前に、「国民的アニメのお母さんは何故専業主婦ばかりなのか」というのが話題になりましたね。元々ははてな匿名ダイアリーの投稿らしいですが、いろいろと議論を巻き起こしたようです。
この件も興味深いですが、これとは別に、国民的アニメのお約束的設定で以前から気になっていることがあります。
それは、「何故国民的アニメに登場する夫は妻に頭が上がらないタイプばかりなのか」ということです。
「サザエさん」も「ドラえもん」も「ちびまる子ちゃん」も・・・
サザエさんは代表的な例ですね。
カツオやワカメが口をそろえて「うちの家でいちばん偉いのはお母さん」と言っていたエピソードがあったかと思いますが、普段威張っている波平は肝心なところでおフネさんに頭が上がりません。飲んで帰ってきた波平やマスオが恐る恐る玄関の扉を開ける、なんてエピソードも日常茶飯事です。
アナゴさんにいたってはもはや恐妻家のレベルですし、ノリスケおじさんも花沢不動産の主人も、奥さんにたいして下手に出る場面が多々見受けられます。
「ドラえもん」「ちびまる子」ちゃんあたりはここまでわかりやすく尻に敷かれている描写は少ないですが、ママ→パパを叱る場面はあってもパパ→ママを叱るような場面はほとんど出てきません。
国民的アニメに登場する夫は、なぜこうも妻に対して弱いのでしょうか。
実社会を映し出している?
現代日本、というか、戦後の日本の状況を象徴している、ということでしょうか。たしかに家長制度があった戦前に比べ、戦後の家庭では夫の立場は相対的に弱くなっているかもしれません。
しかし、狭い範囲のデータで恐縮ですが、僕の周りの夫婦は、立場はほぼ五分五分で一方的に尻に敷かれている、という夫婦は少ない気がします。まあ、人前では建前もあるでしょうし、実際どちらの力関係が上かなんて当事者で無いとわからないことかもしれませんが。
ちなみにうちの場合は夫婦の立場はほぼ五分五分だと思っています。妻もそう言っていました。友人からは3:7くらいでお前のほうが立場下、と言われますがそれはまた別のお話です。
夫が妻に頭が上がらないのは、現代社会そのままだ、という仮設もいまいちしっくりこない気がします。
妻>夫のほうが、ほのぼのするから
多分ですが、「そのほうがほのぼのするアニメになるから」が答えのような気がします。
前提条件として、男性と女性だとどうしても男性のほうが単純な力は上というのがあります。本気で力づくの争いになったら、どうしても女性の側が不利になります。
これで、精神面の力関係まで夫>妻だと、あまりに夫が強くなりすぎてしまいます。なんとなく家庭内に殺伐とした雰囲気が漂いますし、ほのぼのとした日常を売りとする国民的アニメでこれはまずいのではないかと。
夫は妻に頭が上がらないということにして全体のバランスを取り、家族で安心して見られるアニメにしている、というところではないでしょうか?
今回はこのあたりで。