こんにちは、意識低い系サラリーマンのKENです。
日本で本格的にブログが普及し始めた10年ちょっと前、ブログに広告を貼ってある程度の収入を得ている人は既にいました。もっといえば、ブログ以前の個人ホームページ全盛時代にも広告収入を得ている人はいました。
最近はブロガー人口が増えたことを受け、こういったブログのマネタイズ・・・いわゆる「ブログ飯」*1が注目されています。
ブログ収入で食べている人のことを「プロブロガー」と言うそうですが、安易に「プロブロガーを目指す」というと、何故か四方八方から叩かれる傾向があるようです。
「叩き」の理由はいろいろ
少し前にもプロブロガーを目指すことを公言したブログで、ちょっとした炎上騒ぎがありました。
何故叩かれるか?
叩く人によって理由は様々です。
「お前のブログはつまらない。だからプロブロガーなんてなれるわけがない」
直球ストレートな批判ですね。
マンガ雑誌で始まった新連載が自分にとってつまらなかった場合「こんなマンガすぐ打ち切りになるだろうな」と考える理論ですね。
自論に自信を持ちすぎているという難点はあるものの、叩く人自身にとってはもっともな理由となります。こういうストレートな人とは、酒でも飲み交わしながら好きなマンガや映画の話とかすると楽しそう(笑)
「ブログなんかでお金を得て生活しようとするのがそもそもおかしい。大人しくサラリーマンしとけ」
これはずいぶん乱暴な理屈。野球で言うとインハイのボール球ですね。仰け反って避けたいところ。使い古された言い回しで恐縮ですが「職業に貴賎なし」という言葉を返したいところです。
そもそも、社会のルールに反してなければ、お金の稼ぎ方なんて他人にどうこう言われるようなものでもないです。その人にあったお金の稼ぎ方が一番です。サラリーマンに向いている人はサラリーマンやればいいし、向いてない人はサラリーマン以外の稼ぎ方を模索すればいい。
「ブログで稼ぐなんていつまで続くかわからない。安定性に欠ける。」
正論だと思います。安定しているかしていないかで言えばしていないでしょう。
これに対して、「いまどき安定性に欠けるのはサラリーマンだって同じことだ」という反論も見かけますが、なんだかんだいってもまだまだサラリーマンの安定性は強いです。昔に比べれば脆弱になっていることは否定できませんが。
ただ、それはプロブロガー目指す人も承知の上ではないかと思われます。だからこそ収入の分散化を図ったり、稼いだお金を別のところに投資したり、という人が多いのかな、と。
「『プロブロガー』を『プロミュージシャン』や『アイドル』に置き換えて考えれば、どれだけバカげたこと言っているかわかるだろ?」
この手の批判もたまに見かけます。わかったようなわからないような意見。
プロブロガーはミュージシャンやアイドルと同様の狭き門なのだから、ということでしょうが、これは本人の本気度次第だと思います。
ミュージシャンやアイドル志望だって、ただ漠然と願望を口に出すだけなら何バカなこと言ってんだ、と叩かれるでしょうが、本気で目指している人に対してはどうでしょうか?
例えば、「将来アイドルを目指してダンススクールに通ってダンスの訓練を行っている」ということをブログに書いた人がいたとして、そこまで炎上しますかね?
同様に、プロブロガーを目指して本気でがんばっていることを公言するのであれば、それ自体はさほど叩きの対象になるとも思えないのですが、こちらは何故か炎上しやすい。
これは、ブロガーというものがミュージシャンやアイドルに比べ新しい職業だから、というのが理由じゃないかなと思われます。新しく登場したモノや概念というものは、とかく叩かれやすかったりしますので。
とはいえ、プロブロガーを目指すのはやはり容易なことではない
ここまで書きましたが、何も僕は「誰もがプロブロガーになれる可能性はあるのだから、みんな積極的に目指そうよ!」などとは言いません。相当に難しいと考えています。
ただ、成人した大人が自分で考え悩んで判断したことに対し、他人が口出ししすぎるのもおかしな話だと思うのです。
「お前なら絶対プロブロガーになれる!がんばれ!」
と言う無条件の肯定は確かに無責任ですが、
「お前は絶対プロブロガーにはなれない!諦めろ!」
という無条件の否定も同じくらい無責任です。人の可能性をむやみに摘んでしまいます。
なにはともあれ、働き方の選択肢が増えること自体は良いことだと思います。長期的にはそれが失業率の低下にもつながるようなつながらないような気がします。
今回はこのあたりで。
ブログ収入で生活している人の書籍「ブログで食べてけてる。」を読みました
*1:ブログの収入で食っていくこと