こんにちは、意識低い系サラリーマンのKENです。
僕は初代ビックリマンシール世代なんですが、ビックリマンシールっていまでもまだ続いてるんですよね。自分の子どもの頃のブームがいまだ続いているという事実に軽い感動を覚えます。
で、初代ビックリマンの一番人気と言えば、やはり第9弾ヘッドの「ヘッドロココ」だと思うんですよ。異論もあるかもしれませんが、とりあえずその異論は飲み込んで話の続きを聞いてください。
僕はこのヘッドロココを入手したくてしたくてたまらなかったんですが、なかなか手に入らず。ビックリマンチョコは1人3個までなんてルールもあったし、それでなくても小学生のお小遣いではそうそうたくさん買えるものではない。
当時子どもたちの間では、シールの交換が盛んでした。お互いダブってるシールや要らないシールなどを交換し合うことにより、コレクションを埋めるのです。
「お前のヘラクライストと俺のヘッドロココ交換しない?」
こんなことを言ってきたクラスメートがいました。もちろん僕は狂喜乱舞です。ヘラクライストも充分格好良いし手放すのは惜しいけど、ヘッドロココの魅力には遠く及びません。
ついに・・・!ついに、念願のヘッドロココを手に入れた!僕は有頂天になりました。天下でも取った気分です。人間浮かれていると注意力散漫になりがちですが、そのときの僕がまさにその状態でした。重大な点を見落としていたのです。
そう、ビックリマンシールには当時ニセモノがたくさん出回っていたということを。
しばらく狂喜の海に溺れた後、僕はさながら大人の賢者タイムのように少し冷静になり、ふとヘッドロココシールの不自然な点に気づきました。
普通ビックリマンシールの裏面はやや黄色がかった色のはずなんですが、僕の手に入れたヘッドロココは裏面が真っ白だったんですよ。・・・何かがおかしい。僕の灰色の脳細胞がそう告げていました。
で、さらに調査を進めますと・・・裏面のメーカー名「ロッテ」の印字が微妙におかしいんですよ。「テ」の字が心なしか歪んでいる気がする。僕の目や心は常に真っ直ぐで歪んでいないはずなので、その僕の目に歪んで見えるということは、絶対に「テ」のほうが歪んでいるんですよ。
見た目は子ども、頭脳も子どもの僕はぴーんと来ましたね。
これ、「チ」の間の線を削って「テ」に改変してね?
タイトルで早々にネタばれしているのに、ここでわざわざ太字大文字にして言うほどのことでもないですけどね。ただ、ピュアな少年時代の僕の心の叫びをテキストに表すとこうなるのだから、仕方が無い。
当然僕は猛抗議して交換取引の無効を訴えました。が、なんやかんや言いくるめられて結局僕の大事な大事なヘラクライスト(本物)はロッチのヘッドロココになってしまいました・・・
美味い話には裏があるということを学んだ少年時代の苦い思い出。
今回はこのあたりで。
*1:当時「ロッテ」のニセモノで「ロッチ」のビックリマンシールが平気な顔して出回っていました。