こんにちは、意識低い系サラリーマンのKENです。
みんなが大好き・・・かどうかは知らないけど、みんなが知ってるアンパンマン。その中に登場するザ・悪役のばいきんまん。善戦するときもあるけど結局最後はアンパンチで山の向こうまで飛ばされる悲劇的キャラ。「たまには、ばいきんまん勝たないかなぁ」とひっそり応援している人もいるのではないかと思います。
今回は、そんなばいきんまんが、アンパンマンワールドでこの先生きのこるにはどうすればいいか、考えてみました。
悪い女のことはすっぱり諦め、縁を切る
テレビアニメ「アンパンマン」をよく観ている人ならご存知だと思うんですが、ばいきんまんの悪事のうち半分くらいはある女の命令によるものなんですよね。そう、ドキンちゃんです。
ドキンちゃんの命令、とは言ってもばいきんまんのほうもノリノリでやることも多いんですが、中には「綺麗なお花いっぱい取ってきて」とか「○○ちゃん(ドキンちゃんの好きなキャラ)と遊びたい!連れてきて!」などのように、ドキンちゃんしか得をしない悪巧みもたくさんあります。最初は渋るばいきんまんも結局唯々諾々とその命令に従うことになります。
なんでこんなドキンちゃんの言いなりなのか。どうやらばいきんまんは彼女に惚れているようなのです。
また、ドキンちゃんには何らかの感情を抱いている様子で、彼女のしょくぱんまんへの好意を見ると嫉妬したり悔しがったりして、彼を困らせようとすることも多い。
好きな女の子からアゴで扱われていいように命令をされる・・・という状況が気持ち良いのはわからなくもないですが、ドキンちゃんとつるんでいるせいで要らん悪事を働き、要らん損害が発生し、UFOの修理代とかがきっと財政を圧迫していることでしょう。
ここはすっぱりドキンちゃんのことは諦めて縁を切るべきだと思うのですよ。
良い女とつきあう
ばいきんまんってああ見えて意外にモテますよね。「おくらちゃん」や「いくら丼ちゃん」等からは「良い人」だと思われているし、映画に出てた「くろゆき姫」からは多分惚れられていました。
こういうキャラと絡んでいるときのばいきんまんは釣られて良い子になったり、意外な活躍を魅せて輝いているときもあります。先日テレビでいくら丼ちゃんが崖から落ちたときに、一生懸命背中の羽をばたつかせて捨て身で助けていたばいきんまんはすごく格好良かったです。
こういう「男」をあげてくれる良い女とばいきんまんはつきあうべきですよ。
誇り高き悪役
さて、ここまでは、「なるべくばいきんまんの悪事を減らし、アンパンマンワールドに溶け込めるように」という観点で書きましたが、多分これはばいきんまんにとっては大きなお世話かもしれません。彼は自分が悪役であることに矜持を感じている節がありますので。なので、ここからはばいきんまんが効率的に悪事を成功させる方法を考えてみます。
引き際をわきまえる
ばいきんまんの一番の敗因ってここだと思うんですよ。引き際が悪すぎる。
例えばばいきんまんが食べ物を奪う、という悪事を企んだとします。ばいきんまんは変装の名人(?)なこともあり、あの手この手で作戦を練る頭脳派なので、「食べ物を奪う」まではあっさりと成功することが多いんです。
で、途中で変装がばれて詰められる、までがお約束の流れなのですが、ここでばいきんまんはよせばいいのに自分の変装を見破った人をやっつけようとするんですよ。そもそもの戦略的目的は「食べ物」であったはず。当初の目的を達成したら速やかに引く、というのは戦いの基本では無いでしょうか。余計なことしてるからアンパンマンに嗅ぎ付けられるのですよ。
ばいきんまんって結構強いので、7~8割くらいの確率で戦い始めはアンパンマンよりも優位に立ちます。アンパンマンの顔を汚したり濡らしたりするためのばいきんまんの戦術の巧みさに、思わず感嘆のため息を漏らす人もいるのではないでしょうか?
しかし、結局はなんやかんやでジャムおじさん一味がかけつけてきてアンパンマンの顔は新しくなり「元気100倍!アンパンマン!」とかいうトランス状態になってしまいます。
アンパンマンがこの状態になったときのばいきんまんの勝率は、過去の事例から言っても極端に低い。多分0に近いのでは無いでしょうか。常識的に考えてこの時点で打つべき最良の手は「逃げ」以外に考えられません。
でも、ばいきんまんは諦めません。きっと安西先生から「諦めたらそこで番組終了ですよ」という教えでも過去に受けたことがあるのでしょう。ベジータが苦し紛れにエネルギー弾を連発するかのごとく、マジックハンドを大量に出してアンパンマンに特攻します。しかし、日本のアニメファンの皆さんならおわかりでしょうが、このパターンは典型的な負けフラグ。むしろ敗北の美を飾るための儀式的行動とも言えます。
これだけ引き際が悪いと、なかなかばいきんまんの勝機は見えてきません。
前線から退く
ばいきんまんはアンパンマンを倒すために、「砂男」や「黒バラ女王」など、より強いキャラを味方に引き入れることがあります。でも結局ばいきんまんも前線に出て戦うため、まとめてやられてしまいます。(砂男は基本的に悪役というわけでもないので、やられることはあまりないですが)
人任せにせず自ら陣頭に立つ。その心意気はあっぱれと思いますが、人には得手不得手ってありますよね。ばいきんまんの真価は兵器の開発能力や作戦立案能力など、どちらかと言えば後方向きのものです。せっかく砂男などの白兵戦が得意なタイプを味方に引き入れているのですから、武器を渡すとか作戦を提示するとかだけに留め、後方におとなしく下がっていたほうが良いと思うんですけどねぇ。前線に出てもむしろ邪魔になってることも多いし。
超魔生物になった後のハドラーのような「常に前線に立つ」という男気が、かえってばいきんまんを勝利から遠ざけてしまっています。
とまあ、いろいろ書きましたが、どれだけやられても諦めずに挑戦し続ける。このハングリー精神こそがばいきんまんが愛され続けている理由かもしれませんね。
今回はこのあたりで。
【追記】
ブックマークコメントより
「ばいきんまん」がこの先生きのこるにはどうすればいい? - 私の戦闘力は53万マイクロです
そもそも、あの世界は善人が多いので食べ物にしても「分けてくれ」って言ったら目的を達せそう。
2016/04/16 16:54
ですよね。あの世界で金銭のやり取りしてるのも見たことないし、独り占めしようとさえしなければ、普通に食べられそうなんだけど、それではバイキンマンの悪役としての面目が保てないのか・・・
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