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愛の深さは測れない

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「愛情を感じない」

悲しいですね。

「○○のお勧め10選」のような記事に対し、このような評価をコメント等でつけられているのをしばしば見かけます。

 

「○○のお勧め10選」系の記事に対する批判は概ね、

 

  1. 「なんで○○が入っていないんだ」
  2. 「浅い」
  3. 「愛情を感じない」

 

といったものが多いようです。

 

1.「なんで○○が入っていないんだ

これは批判とは呼べないかもしれませんね。対象となっているものへの愛情、造詣が深いがゆえに「俺の好きな○○が入っていないなんて・・・!」という魂の叫びでしょう。こういう突っ込みは人間味があって好きです。僕も自分の好きなジャンルのまとめだったら、ついついこういうコメント残してしまいそうです。確認してませんが、過去に残したことある気もします。

 

2.「浅い」

これもよく見かけるタイプの批判ですね。選考基準に対しての「浅い」と、紹介の仕方に対する「浅い」に大別されます。前者の場合は1.「なんで○○が入っていないんだ」の類型ですね。
後者の場合は、「本当に○○が好きならもっと詳細に語れよ!」という突っ込みと思われます。そしてこの場合は3.「愛情を感じない」の類型となります。

 

3.「愛情を感じない」

読んでて、一番悲しいな、と感じる批判がこれです。

いえ、わかるんですよ。対象のものを深く愛しているがゆえに、「なんだこの適当な紹介は!ホントに○○を愛しているのか!?」と憤ってしまうのは。愛ゆえに人は苦しまねばなりません。

しかしながら、本当に他人が○○を愛しているのかどうか、というのは外からみただけではわからないものではないでしょうか?


ここに1人の寡黙な頑固親父がいたとします。
家族を誰よりも深く愛しています。

近所のおばちゃんから、
「お宅の○○ちゃん、コンクールで賞を取ったんですって?すごいわねぇ」
と褒められたとしても、
「はい、まあ、そうみたいですね」
と、そっけありません。寡黙ですから。
だけど、内心では誰よりも喜んでいるかもしれません。

ましてや自分から「うちの○○の良いところは△△だ!うちの子はすごいんだ!」なんてアピールしたりしません。頑固親父ですから。
でも、内心では誰よりもわが子を高く評価しているかもしれません。

これだけの情報では、この頑固親父は家族に愛情が薄い、と他人の目には映ってしまうかもしれません。

逆に、人前ではやたらマイホームパパな子煩悩を演じながら、家に帰るとDVを振るうような父親だっていることでしょう。

世の中には口下手な人、文章で説明するのが苦手な人、好きなものの良さをあえて長々と説明する意義を感じない人、いろいろいます。

愛の深さ、というのは容易に測れるものではない気がします。


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