メガゾーン２３の恋愛観にカルチャーショックを受けた少年時代

「メガゾーン２３」というアニメを知ってますか？約３０年位前に超時空要塞マクロスのスタッフの手によって作られたアニメです。

メガゾーン23 Blu-ray Archive BOX -30th ANNIVERSARY EDITION-

出版社/メーカー: ビデオメーカー
発売日: 2015/11/27
メディア: Blu-ray
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内容を物凄く大雑把に説明すると、遠い未来を舞台にしたロボット物SFです。なかなか一言では語りつくせない内容なので、興味のある人はWikipediaなどを参照してください。

このアニメは、テレビ放映ではなくOVA（オリジナルビデオアニメ）という形式をとったためか、結構際どいシーンが出てきます。主人公とヒロインが作中で男女の仲になり、そのまま男女の営みが普通に描かれていたりします（もちろん成人向けにならない範囲で）

このアニメを初めて観たのは、たしか中学生か高校生のころだったと思うんですが、ものすごくカルチャーショックを受けたのを覚えています。何が驚いたかって、アニメの中にキャッキャウフフなシーンが平然と流れたこともさることながら、男女関係に発展するまでの軽さというか早さにです。

この作品は３部作で、パート１・パート２と、パート３で主人公が異なります。

パート１・２の主人公「省吾」とヒロイン「由唯」。たしかに徐々に惹かれあっていく描写はありましたが、出会ってからまだ間もない時期に、しれっとベッドインするんですよ。

早い、早すぎるでしょ！まずはその、お互いプラトニックなデートを重ねたりとか、なんというか、もっとこう甘酸っぱくて柔らかくて、そんな感じの手順を踏むんじゃないのか！？（少年時代の感想）

で、次はパート３の主人公「エイジ」とヒロイン「リョオ」。この２人はある意味で、省吾と由唯よりも酷いですよ。最初ヒロインのリョオはどちらかといえばエイジのことを敬遠気味に扱ってて、敵役（後に味方になる）のシオンと良い感じだったのに・・・エイジに命を助けてもらった直後にいきなり深いキスを交わしているわけですよ。

しかも、クライマックスで主人公のエイジはシリーズ通しての真のヒロインとも言うべき「イヴ」とガラス越しにキスしてたくせに、その直後にリョウと抱き合ってキスしたりとかもうね・・・おまえらの恋愛観どうなってんの！？

とまあ、ピュアな少年だった僕は憤りをあらわにしながら観てたわけですが（アニメ自体は物凄く面白くて、名作です）、こうして汚い大人になった今振り返ってみると、メガゾーン２３の恋愛観って世間ではごくごく普通だなと思う今日この頃。メガゾーン２３の製作スタッフは、ピュアなプラトニックなど存在しない、ということを子どもたちに一番訴えたかったのかもしれない・・・多分違うだろうけど。