森下えみこさんの描く「独りでできるもん」というコミックエッセイが面白いです。
「30代独身彼氏なし」と自虐しつつも、結構リア充な著者
30代独身彼氏なしという著者が、涙アリ笑いアリの独身生活を自虐風味でお届けするコミックエッセイです。長い独身生活の間に大抵のことは1人でできるようになってしまった、という意味合いを持たせたタイトルが実に秀逸(笑)
著者は30代独身の悲喜こもごものネタを考え始めたら「悲」ばかりで「喜」が無い!などと、自虐していますが、この人結構充実した毎日送ってると思うんですけどね。友人も多いし、ロックフェスに行ったりと趣味もあり、何よりコミックエッセイ家としてデビューしている。
モテないというわけでもなく、過去に彼氏いたり、いまでも男性からお誘いあったりするみたいですし。
コタツに寝転がりながらダラダラ読めるコミックエッセイ
「独りでできるもん」に限らず、森下えみこさんのコミックエッセイの特徴はとにかく読みやすいこと。コタツに入ってゴロゴロとダラ読みするのに、これほど最適な漫画もなかなかないと言えます。・・・ちょっと失礼な論評かもしれない(笑)
ネタの作り方、コマ割を含めた話の展開などがとてもわかりやすく、すっと頭に入ってくる感じです。なにより、「30代既婚男性」という属性を持つ僕にとってはこのコミックエッセイは「30代」の部分しか共通点が無いにもかかわらず、何回も繰り返し読んでしまう面白さ。コスメとかまったく興味ないのですが、お高い化粧品を使うべきか使わないべきか悩む森下さんから目が離せません!
良い意味で赤裸々
- 妹の結婚式に出席。妹を祝いたいが出席はためらってしまう
- クリスマス前などの人恋しい時期には好きじゃない相手の誘いにも乗ってしまいそう
- スーパーでお寿司などを買うときはついつい見栄をはって2人前買ってしまう
などなど、「ここまで書くか!?」ってくらいに自分自身をネタにしています。こういう正直というか飾らないところが森下さんの魅力。著者と読者の距離が非常に近く感じられ、勝手に友人か親戚にでもなってしまったような気分で、「あー、もう森下さん、そこはもっと積極的にいきなよ!」などと思わず本の前でエールを送ってしまいます。
知らないうちに新刊が出てた
「独りでできるもん」は、シリーズ化しており、「独りでできるもん」1~3巻、「まだまだ独りでできるもん」、「あせるのはやめました 本日も独りでできるもん」と出版されています。
しかし、最後の「あせるのはやめました」が出版されたのがいまから5年前。それ以降待てど暮らせど新刊は出ず。もう独身ネタは尽きてしまったのか、残念だ・・・
と思っていたのですが、この記事書くためにAmazon検索したら、今年新刊出してました!!
もう迷うことなく速攻ポチりました。Kindleで買おうとも思ったんですが、この本は妻も好きで一緒に読みたいので、紙の書籍にしました(妻は電子書籍嫌いなのです)。届くのが楽しみです。