ポケモンGOの大ヒットによりポケモンGO関連株が急騰した、いわゆる「ポケモノミクス」。
ポケモンGOが7月22日に日本でも無事配信開始されたことを受け、右肩上がりにほぼ一直線に上がっていたポケモンGO関連株の値動きにもだいぶ落ち着きが出てきました。
ポケモノミクス相場の次は、カジノ相場が来るのではないかと考えています。
日本にカジノが出来る?
本当に日本にカジノができる日が来るのでしょうか?日本の法律ではギャンブルは基本的に禁止されているため、カジノを作るためにはまず法改正をしなければいけません。
そのための法律として、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(通称:IR推進法案、カジノ法案)が議員立法でここ数年度々国会に提出されています。そのまんま「カジノ法案」とすると世論の反発が強いと予想しているのか、ホテルや商業施設を含めた統合型リゾートの一部としてカジノを設置する、という形を取っています。
何年も前から話題には上がるもののなかなか法案が通る見通しが立たず、話が出ては消えていくため、「永田町の蜃気楼」などと言われています。
カジノ法案が通る見込みはあるのか?
カジノ法案に積極的な自民党とおおさか維新の党で衆議院・参議院ともに過半数を確保しているため、その気になれば数の力で法案を通すことは可能です。与党を形成する公明党はカジノ法案に消極的と言われていますので、公明党をどう説得するか、というところが焦点となりそうです。
ちなみに、IR議連(国際観光産業振興議員連盟)には民進党や公明党の議員も参加しているので、議連メンバーに働きかけてもらって消極的な民進党や公明党を動かすという芽もあります。
観光立国を目指す現在の安倍政権にとって、観光の目玉となりうるカジノは東京五輪後の日本経済にとってマストとも言われており、相当力を注ぐのではないかと思われます。
既にカジノ相場は動き始めている
先週末、カジノ関連銘柄である日本金銭機械やオーイズミ、インターライフホールディングスといった株が急騰しています。
どうやら、7月20日の「インバウンド・ジャパン2016」で、菅官房長官が「観光先進国になるためにあらゆる手を尽くす」と発言したことを受け、秋の臨時国会でのカジノ法案成立に現実味が出てきたのでは?という思惑で騰がっているようです。
また、カジノ法案に積極的である小池氏が東京都知事選を優位に戦っていることも関係してそうです。小池氏はIR議連のメンバーでもあります。
カジノ関連株は?
カジノ関連株としては、以下の銘柄が主なところとして挙げられます。
- カジノ向けの紙幣鑑別機を手がけている「日本金銭機械」(証券コード:6418)
- メダル計測器大手の「オーイズミ」(証券コード:6428)
- 韓国でカジノリゾート開発の実績がある「セガサミー」(証券コード:6460)
- カジノ施設向け電子決済ソリューションを持つ「テックファーム」(証券コード:3625)
- デジタル・サイネージ(電子看板)の「アビックス」(証券コード:7836)
- 内装工事の「インターライフホールディングス」(証券コード:1418)
カジノ相場に参加するタイミングが難しい
7月末の東京都知事選、臨時国会開始、カジノ法案の衆議院通過、などなど、カジノ相場が動きそうなタイミングはいくつもあり、どのタイミングで参加すればいいのかは悩みどころです。もしカジノ相場に資金を投入するときは、慎重に検討して納得いくタイミングを探りたいものです。
なお、言わずもがなですが、投資に関しては自己判断・自己責任でお願いします。
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