先日、大雨の影響でJR東海道線と名鉄本線が運転を見合わせ、危うく帰宅難民となるところでした。この言葉はちょくちょく耳にしてはいましたが、自分が体験するまではどこか他人事に思ってましたが、きついですね、これは。
本記事は、とある意識低い系サラリーマンが名古屋→岐阜に帰るまでの経緯を記したものです。
第一幕:JR東海道線運転見合わせ!
18時ごろ会社を出ました。外は大雨、雷・・・こりゃ帰るの大変そう。正直、もう少し会社でゴロゴロ残業頑張ってれば良かったかなぁ。タイムカード押しちゃったし、後悔先に立たず。
大方の予想通り、JR東海道線は運転見合わせ。まあ、想定の範囲内というか、JRってすぐ止まりますよね。だがしかし!名古屋近辺の人間には心強い味方「名鉄」がいる!
「それでも名鉄なら・・・名鉄ならきっとなんとかしてくれる!」きっと僕はそういう目をしていたことでしょう
第二幕:名鉄本線も運転見合わせ!
さて、名鉄名古屋駅に移動するか、と思いきや、なんか雰囲気がおかしい。
普通ならみんな名鉄振り替え移送を利用するだろうから、とっとと名鉄名古屋駅に移動するはず。なのに、JR名古屋駅のホーム、階段、改札口付近、いたるところに人が溢れかえっている!!なにゆえ・・・?
名鉄利用できない人もいるだろうけど、それでももう少し人がバラけていても良さそうなもんだけど。
そんな僕の疑問は構内放送が解決してくれました。
JR名古屋駅構内放送「なお、本日は名鉄本線も運転を見合わせているため、振り替え移送は行えません。ご了承ください。」
えー・・・マシすか・・・
まさか名鉄まで止まるなんて、予想外。というか、ちょっと今回の大雨を甘く見てた?
こりゃ、今回の帰宅は長丁場となりそうだ。
第三幕:テレビカメラにイラっとしながら、友人2人と合流
どうしよう、このままでは帰れない。周りを見渡すと、皆、同じような不安を抱えていました。
そんな僕らをあざ笑うかのように、テレビ局のスタッフらしき人がテレビカメラ回していました。家に帰れない連中がそんなに面白いか!とちょっとイラっときましが、まあ彼らも仕事ですからね。琵琶湖よりも大きく穏やかな心を持つ僕は寛大にも彼らを許すことにしました。
1人で待ってるのも退屈なので、僕と同じように岐阜から名古屋に仕事に来ている友人2人にLINEで連絡し、合流しました。
第四幕:大人の僕らにはタクシーという選択肢がある
友人と合流後、名鉄百貨店内のお店で夕飯を食べたりカフェでダベったりしていましたが、いっこうに電車が動く気配なし。おいおい、ひょっとして今日は名古屋にお泊りコースか?と思ってたところへ、やおら友人が一言。
「3人で割り勘してタクシーで帰らない?」
そんなブルジョワな発想、久しく忘れてたわ・・・
第五幕:タクシーはタクシーで大変だった
タクシーで帰ることにした僕らですが、そもそもタクシーに乗れるかどうか。タクシー乗り場は人で溢れかえっていて、いつ順番が回ってくるやら検討もつかない。みんな考えることは同じということですね。
仕方なく、駅から徒歩で少し離れ、お客さんを下ろした後タクシー乗り場に戻ってこようとしている流しのタクシーを捕まえることに。これまた同じようなこと考えている人は大勢いてなかなか捕まりませんでしたが、5台目くらいに通りかかったタクシーをなんとかゲット。一路岐阜へ・・・
タクシーに乗ってしまえばこっちのもんだ!と言いたいところでしたが、道路が混むこと混むこと、超渋滞!名古屋駅で待っている家族を迎えに行く車、名古屋から車で脱出しようとしている車などでごった返し、名古屋市内抜けるだけで2時間近く、岐阜まで帰るのに3時間以上かかりました。疲れた・・・
終幕:子ども達よ!お父さんは帰ってきたぞ!
結局、名古屋で電車待ってる時間+タクシー拾う時間+タクシーで帰る時間合わせて6時間くらいかかりました。なんかもう、ここまでして帰るくらいならいっそ名古屋で泊まったほうが楽だったかも、とちょっと思いました(そもそもそっちも一杯かもしれませんけど)。
しかしまあ、四苦八苦して家に帰った結果、妻と子どもたちの穏やかな寝顔を拝むことができました。これだけでも頑張って帰ってきた甲斐があったというもの。
こういう非日常感はちょっとワクワクしたりもするけど、もう当分味わいたくないなぁ・・・