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分散投資の観点から考えると、自分の所属する会社の株は買いたくない

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銀行に勧められるままに投資信託の「ひふみプラス」と「HSBC インドオープン」を買ったら損をした、という記事を読みました。

 

cild.hatenablog.com

 

現在のところ4%ほどの含み損が出たのを嘆いておられるようですが、上記ブログのちるどさんが買われた「ひふみプラス 」の過去のリスク(標準偏差)は約15%ほど、「HSBC インドオープン」にいたっては約30%ありますので、4%程度の含み損は当然ありうる事態ですね。(モーニングスター調べ)

 

参照
投資信託のモーニングスター|スナップショット[HSBC インドオープン]
投資信託のモーニングスター|スナップショット[ひふみプラス]

 

投資をするときは、自身のリスク許容度(どの程度の価格変動ならば、心理的または経済的に耐えられるか)と金融商品の想定リスクを比較して選ぶ必要があります。

 

この記事につけられたブックマークコメントで1つ気になるコメントがありました。

投資は予想屋に任せず自分で選ぼう - 散るろぐ

投資は自分と自分の会社以外基本しないと決めてます。どうしても応援したい企業があれば、株を買うかも。

2016/08/27 14:49

b.hatena.ne.jp

 

このコメントを書かれたかんどー(id:keisolutions) さんは会社経営者なので、「自分の会社へ投資」というのはサラリーマンが証券投資するのとはまた意味合いが違うのは重々承知していますが、一応話の取っ掛かりとして引用させていただきました。

 

投資に対する考え方に唯一の正解はない、ということを踏まえた上で、私見を述べてみます。

 

自分の所属する会社の株は買いたくない

僕がいま勤めている会社は一応上場会社なので、持ち株会というものが存在します。毎月少しずつお金を拠出して自社の株を買えるというもので、最初の頃は僕も持ち株会に入っていました。

 

でも、数年前に決意して持ち株会を辞め、自社株をすべて売却しました。何故かというと、既に自分の所属している会社に対しては「労働力」をフル投資している状態だからです。この上、金融資産までも自社に投資するのは、とても偏った状態になってしまいます。

 

僕の所属する会社が倒産したとします。当然僕は職(労働資産)を一時的に失うことになりますが、もし自社の株を買っていた場合、金融資産までもダメージを受けてしまいます。

 

しかし、もし金融資産を自社株以外に投資していれば、少なくとも金融資産は保全されます。分散投資の観点から考えると、労働資産と金融資産はなるべく別々のところへ投資したいと考えています。

 

IT関連の会社の株はなるべく買いたくない

同じ理由で、株や投資信託を買うときはなるべく自分の所属する業界は避けるようにしています。

 

僕はIT関連の会社に勤めているのですが、リーマンショック直後は顧客のIT予算が削られた影響で当時勤めていた会社は窮地に陥り、僕もあわやリストラの危機に立たされました(土俵際で踏ん張りましたが)。同時に、IT関連会社の株も軒並み下がっていました。

 

自分の所属する業界全体がピンチに陥った際に、金融資産までその業界に投資していては、共倒れの危険が大きいです。

 

なるべく日本以外の国に投資する

さらに大きな視点から考えると、株や投資信託はなるべく日本以外の国のものに投資しようと考えています。実際僕のリスク性資産のポートフォリオは7割くらいが海外資産です。

 

別に日本経済の行く末に絶望しているとかそういう話ではなく、日本の資産は、預貯金、保険、年金などの形で既に所有しているからです。ならば、その他の株や債券くらいは海外資産の割合を増やさないとバランスが悪くなってしまいます。あまり考えたくはありませんが、もし将来的に日本経済が崩壊するようなことがあれば、日本国内の資産のみを保有していては非常に危険です。

 

 

とまあ、長々と書きましたが、結局は投資の格言にあるように「卵はひとつの殻に盛るな」というのが僕のような凡人にできるモアベターな投資行動だと思います。もちろん、投資手腕に自信のある方についてはその限りではありません。

 

 

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