IR推進法案(通称・カジノ法案)がついに来週11月9日(水)にも審議入りする見込みのようです。
11月1日、自民党は、IR推進法案を11月9日に衆議院(内閣委員会)で審議入りする方針を固めた。公明党は審議入り容認の姿勢。
1日に菅義偉・官房長官、茂木敏充・自民党政調会長らが、今国会で審議入りさせる方針を確認した。
今度こそカジノ法案成立なるか・・・?
いままで幾度と無くカジノ法案は国会に提出されてましたが、他の重要法案優先で後回しにされたり衆議院解散が重なったりと、廃案や継続審議扱いとなっていました。
何度目の正直なのかもう数え切れないほどですが、今回はどうでしょうね。カジノに慎重姿勢を崩さなかった公明党が一応審議入りを認めたそうなので、期待できるかもしれません。
また、審議入りが11月9日と比較的早いことも好材料です。もし国会会期延長となれば、さらに成立する可能性は上がりそうです。
また、与党は、環太平洋経済連携協定(TPP)承認案および関連法案の今国会成立に向けて、今臨時国会の会期延長を検討中。会期延長は、IR推進法案の審議に追い風となる。
カジノ相場に参加する場合は要注意!
カジノ法案成立の機運が高まると、いわゆる「カジノ関連株」も連動して動き始めます。カジノ関連株については過去に1度記事にしました。
カジノ関連株としては、以下の銘柄が主なところとして挙げられます。
- カジノ向けの紙幣鑑別機を手がけている「日本金銭機械」(証券コード:6418)
- メダル計測器大手の「オーイズミ」(証券コード:6428)
- 韓国でカジノリゾート開発の実績がある「セガサミー」(証券コード:6460)
- カジノ施設向け電子決済ソリューションを持つ「テックファーム」(証券コード:3625)
- デジタル・サイネージ(電子看板)の「アビックス」(証券コード:7836)
- 内装工事の「インターライフホールディングス」(証券コード:1418)
もし今からカジノ関連株を購入して、(来るかもしれない)カジノ相場という名のビッグウェーブに乗ろうとお考えの人がいたら、いくつか注意点があります。
まず、カジノ関連株と一言でいってもセクターや銘柄が非常に多岐に渡ること。上の記事で挙げたカジノ関連株はほんの一部です。
個人投資家は機関投資家と違って資金が限られますので、どうしても限定した銘柄に集中させることになるかと思いますが、問題は何を買うか。カジノ関連株として名前が挙がりながらピクリとも上がらない、という可能性があるからです。
カジノ関連株の本命として挙げられることが多い「セガサミー」や「日本金銭機械」であれば全くの不発で終わるという可能性は低いかもしれませんが、このあたりの銘柄は時価総額が大きいため、仮に上がっても小幅の利益で終わってしまうかもしれません。
「テックファーム」や「アビックス」のような小型株であれば資金が集中したときの上がり幅も大きいものとなるでしょうが、イチかバチかのギャンブルの側面が大きくなります。
もうひとつ注意点として、カジノ相場が短命に終わるかもしれないこと。これはカジノ相場に限った話ではなく、こういったテーマ株全般に言える話ですが、あっという間に急騰相場が始まったかと思えば、あっという間に下落相場に突入してしまうこともしばしばあります。上で挙げた「アビックス」のような小型株(時価総額数十億円程度)などであればなおさら、大手の資金が引き上げたときの下落の仕方もすさまじいものがあります。
いつ買って、いつ売るか。タイミングが非常にシビアな勝負になることでしょう。いわずもがなですが、投資は自己責任でお願いします。