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日本を賛美したり批判したりすることの是非は、事実かどうか

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最近の日本人は自国を賛美しすぎている、という趣旨の記事を読みました。少しばかり思うところを書いてみます。

www.from-estonia-with-love.net

 

今ってそんなに日本賛美の流れなの?

上記言及記事より

あの手のTV番組が好きな人はきっと多いんでしょう。視聴率が取れるからTV局も似たような番組を乱造しているわけで。でも、外国人を連れてきては無理やりウォシュレットを褒めちぎってもらうのもいい加減飽きませんか?

むしろ逆に、「こんなに自国礼賛番組を無理やり乱発して承認欲求を満たさねばならないなんて、本当に日本は落ちぶれてしまったんだなあ」と嘆かわしい気分になるほうが普通だと思うんですが。もしも日本経済がイケイケ絶好調だったら、わざわざ外国人を連れてきて日本を褒めちぎってもらう番組なんて流行ってないでしょう。

 

最近諸般の事情であまりテレビを観ないので(子どもの好む妖怪ウォッチやアンパンマンを観るくらい)、テレビにどれほど日本賛美番組が溢れているか、そのあたりの事情は僕にはよくわかってません。

しかし、書店とか見て回っていると、たしかに昔に比べて「日本はこんなにすごいんだ!!」という趣旨の本が増えているなという印象はあります。

でもそれにしても「そんなに騒ぐことかな?」って気がしなくもないんですよね。というのも、日本賛美本が並んでるのと同じように日本批判本も多く見かけるからです。まあこれは僕の観測範囲内の話であって、実際どちらの勢力の本が数多く出回ってるのかまでは知りませんが。

日本を賛美する本も批判する本も同じように書店に並び、人々の目に付く。これは日本で言論の自由が保証されていることの証左のようなもので、そんなに眉をひそめることでもない気がします。

 

日本を賛美あるいは批判することは悪いことなの?

で、日本を賛美したり批判したりすることが悪いことなのかと言えば、もちろん悪いわけないんですよね。その意見が「事実」に基づいていれば。

例えば、「日本は世界一の石油産出国だ!」と賛美したら、これは明らかに嘘ですからこんな賛美はダメダメです。

(キッズ外務省)1日あたりの原油の生産量の多い国|外務省

順位 国名 生産量(バレル)

1 アメリカ合衆国(米国) 1,270.4万
2 サウジアラビア 1,201.4万
3 ロシア 1,098.0万

日本 1.08万

 

しかし、「日本は世界屈指の自動車輸出大国だ!」という賛美であれば、事実に根付いているので構わないわけです。

(キッズ外務省)自動車の輸出台数の多い国|外務省

順位 国名 台数
1 フランス 453万3643
2 ドイツ 452万9404
3 日本 446万5624

 

批判もしかり。デマをばら撒くのは問題外として、事実に基づいた賛美や批判であればあとは個人の自由と言うか言論の自由の範囲内であって、賛美しようが批判しようが構わないと思います。

 

対外的にはどんどん日本の良いところを発信していきたい

僕個人の意見としては、内輪でわいわい賛美することの是非はともかくとしても、外国に対しては日本の良い所をどんどん発信していったほうが良いと思っています。もちろん、事実ベースであることを前提として。

賛否はわかれるところかもしれませんが、日本は今後観光立国として食べていくことに注力しています。そうであれば「日本ってこんなにダメな国なんだよー」と外国に宣伝するよりも「日本にはこんな良いところがあるよ!」と宣伝したほうが外国客も訪日する気になりますよね。

逆に、例えばイタリアに興味があって行ってみたいなと思ってるところへ、当のイタリア人からイタリアのダメなところを延々と聞かされたとして・・・それで行く気になりますか?というお話。せっかくの見込み客をみすみす遠ざける必要ないですよね。

そう考えれば、日本賛美本は日本宣伝教習本のようなものです。意外に日本人自身が日本の隠れた良いところに気づいてなかったりするので、「へぇ、日本にはこんな良いところもあるんだね」という気づきを得るきっかけとなり得ますので。

 

賛美本も批判本もあまり煽るのはやめてほしい

こんなこと書いといてアレですけど、僕は日本賛美本も批判本もほとんど読んだことないですけどねw なんか表紙や帯の煽り文句がやたら胡散臭いイメージの本が多すぎる気がするんですよね。もう少し煽り度を落とした本を出して欲しいと思うけど、それだとインパクト薄くて売れないのかな・・・