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アニメ映画「耳をすませば」の地球屋のご主人のラブロマンスについて

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ジブリのアニメ映画「耳をすませば」に地球屋というお店が出てくるじゃないですか。ほら、雫がムーン(猫)を追いかけて迷い込んだ店。

その「地球屋」のご主人が作中で語る「ラブ(?)・ロマンス」について、ちょっと気になることがあるので書いてみます。 

 

 「ドワーフの王とエルフの姫」、「バロンとバロンの恋人」、そして「地球屋のご主人とルイーゼ」

「耳をすませば」には、運命のいたずらによって引き離されてしまった3組のカップルがいます。

 

1組目は、地球屋のご主人が修理した時計の「ドワーフの王とエルフの娘」。住んでいる世界が違うために、12時の鐘が鳴り響いているうちしか2人は会うことができません。

 

2組目は、猫の人形・バロンと、その恋人の人形。地球屋のご主人がバロンを買い取って日本に持って帰ったために、恋人の人形と離ればなれになってしまいます。

 

そして3組目は、バロンを買い取った地球屋のご主人と、恋人の人形をいつかバロンの元へと届けることを約束してくれた女性・ルイーゼ。作中で明確に語られたわけではありませんが、地球屋のご主人の様子を見ているとそんな雰囲気を感じます。

しかし、地球屋のご主人とルイーゼは戦争によって引き離され、それっきりとなってしまいます。

 

過去の思い出

地球屋のご主人には天沢聖司くんという孫がいますから、当然結婚しているはずです。作中に奥さんが出てこないので、現在も健在なのかどうかはわかりませんが。

 

ただ、あの優しくて誠実な地球屋のご主人のことです。きっと奧さんとも仲が良くて愛し合って結ばれた関係であろうと想像できます。

 

にも関わらず、地球屋のご主人が80歳の御年になってもまだルイーゼのことを夢に見てしまうほどにルイーゼを想っているというのは、奧さんにとってはかなり複雑な心境なのではないかな、と。(おそらく奧さんはそのあたりの事実を知らないと思われますが)

 

地球屋のご主人にとってはあくまで過去の出来事で、雫との関わりの中で昔のことを思い出して、昔の夢を見た・・・というだけのことかもしれません。

 

しかし、地球屋のご主人の「会いに来てくれたのか・・・」というつぶやき、そのときの感傷的な表情を見ていると、心の中にしっかりとまだ「ルイーゼ」が住んでいる気がしてなりません。

 

過去の思い出は美化されがちという点を差し引いても、地球屋のご主人にとってルイーゼという女性との出会いと思い出はそれだけインパクトのあるものだったということでしょうか。結果的にバロンと恋人と引きはがしてしまったという後悔の念も絡まって、複雑な思いとなってしまっているんですかね・・・