「銀河英雄伝説 Die Neue These」(新説版)の1話~12話を観ました!ネット上では必ずしも良い評価ばかりではありませんが、結構楽しめました。
良かった点、残念だった点を挙げながら感想を書きます。
良かった点
とにかく映像が格好良い!
宇宙空間や戦艦の描き方、戦闘描写など、映像がめちゃくちゃ綺麗です。特にスパルタニアンとワルキューレのドッグファイト(白兵戦)が迫力満点で超格好良い!
旧版アニメも当時としては十分綺麗だったのですが、もう20年以上前の作品ですからね、あれ。アニメ界の技術進歩をひしひしと感じました。
OP曲、ED曲、BGMが良い
OP、EDともに現代的な作風の名曲だと感じました。旧アニメ版のOP/ED曲も評価が高いので好みの問題ではありますが、僕は新説版のOP/ED曲のほうが好きです。
本編中に流れるBGMもOP/ED曲に負けず劣らず良いです。旧アニメ版はBGMにクラシック曲を使っていたので、これはこれで味があって好きでしたが、今回オリジナル曲が使われるようになって新鮮な雰囲気が楽しめます。
残念だった点
キャラデザイン
キャラデザインに関しては各所でいろいろ言われていますが、僕もあまり良いとは良いと思いませんでした。デザインクオリティ以前に、キャラのイメージと合わないなって思うんですよね・・・
ラインハルトの親友キルヒアイスのキャラデザが象徴的で、「敵対する相手にも情けをかける優しいジーク」のはずが、キレッキレの鋭い目で描かれていて・・・「人は見た目が9割」なんて本が昔話題になりましたが、その理論で言うととても優しい人物には見えません。
あとは、同盟のキャゼルヌもなんか違うな、と。旧アニメ版は穏やかそうな外見に似合わず意外に毒舌を吐く、というのが良い味出してましたが、新説版のキャゼルヌは見た目いかにも毒を吐きそうな皮肉屋に見えるんですよ。見た目と中身そのまんまじゃん!みたいな(笑)
話が端折られてる
ダイジェスト版、とまでは言いませんが、全体的に細かい話が端折られ気味なのが気になりました。
例えば同盟軍が帝国領に侵攻するエピソードで、最初は解放軍を自認していた同盟軍が、帝国軍の焦土戦略にハマって物資不足に陥り、最終的に帝国領の民衆の物資を略奪して争いになる・・・というあたりがほとんど語られていないために、初見の人はついていけないんじゃないかなと思うんですよね。「え?なんでいきなり子供に銃向けられるほどに同盟軍嫌われちゃったの??」ってなりそう。
旧アニメ版や小説で内容を知っている人ならいいですが、新説版から新しく入ってくる人には若干つらい構成かもしれません。
戦術発想が平面的
宇宙空間の戦いなのに戦術の発想が平面的です。「三方から囲んで包囲殲滅する」って言われても「上下どうすんの?」ってなるんですよ。たまに上下が絡む戦術もありますが、稀です。
まあこれは、旧アニメ版でも一緒なんですけどね。ただ、新説版はなまじ映像がCGばりばり使った現代風なものであるぶん、平面的な展開に違和感が強くなりました。
まとめ
なんか良かった点よりも残念だった点のほうが文量多くなってしまいました・・・
でも観て損は無かったなと思えるし、13話以降の公開も普通に楽しみです。セリフを暗記するほど何回も観たアニメではありますが、絵や音楽が変わったので新鮮な気持ちでもう一度観ることができる、というのは楽しいです。
「銀河英雄伝説 Die Neue These」は主要な動画配信サービスのほとんどで観ることができますが、個人的には旧アニメ版や外伝も視聴可能なU-NEXT がおすすめです*1。
旧版と新版を見比べるのも楽しそうです。
*1:2018年8月時点のデータです