現在IT業界は空前の人手不足です。「未経験者可!」なんて求人広告もちらほら。
「手に職をつけるためにプログラマになりたい!プログラミング未経験者でもなれるなら、プログラマに転職しようかな!?」
と考える人も多いと思います。
しかし、本当にまったくの未経験状態だと、IT業界に入ることはできても入ってから苦労します。
今回は、
「プログラミング未経験の状態で職業プログラマを目指すなら、これだけは読んでおいたほうがいい!」
と言う本をいくつかご紹介します。
なお、
「そもそもIT業界って一体どんなところなの?」
という人は、下記記事とかを参考にしてみてください。IT業界の雰囲気だけでも伝わるかも。
「ITパスポート試験」の参考書
「よし、早速プログラミング言語の入門書を読んで勉強だ!」
と意気込みたい気持ちは重々わかりますが、基礎的なIT知識を持たないままいきなりプログラミング言語を習得しようとするのは、準備体操もせずにプールに飛び込むようなものです。
プログラムを作るためには土台となるIT知識を身につける必要があります。
ITの基礎知識を覚えるためには、個人的には情報処理の入門資格である「ITパスポート」の参考書を読むのが手っ取り早いかなと思います。資格取得というわかりやすい目標があるとモチベーションも上がりやすいですしね。
「えー、情報処理の資格なんて取っても実務には役に立たないんでしょ?」
と思われるかもしれませんが、どちらかと言えば順序が逆で、「情報処理の入門資格を取るくらいの知識がないと実際の業務は厳しい」と僕は思ってます。
試験を実際に受けるかどうかはともかく、ITパスポートの参考書を一冊読み込んで準備運動をしておきましょう。
情報処理試験の参考書は栢木先生のシリーズがわかりやすいです。
はじめてのC
準備運動が終わったら、いよいよプログラミングの入門書です。
プログラミング言語といっても色々な種類がありますが、コンピュータの仕組みや動きを学ぶためにも、「C言語」を覚えるのが良いです。
何十年も前にできた古い言語ではありますが、最近のモダンなプログラミング言語はC言語から影響を受けているものが多く、C言語の知識・スキルをベースにして他の言語に手を伸ばしていくことも出来ます。
また、実務上でもC言語は組み込み系・制御系プログラムの分野で多く使われており、まだまだ当分の間は現役のプログラミング言語と言えます。
C言語は初心者にはややとっつきにくいところがあるので、入門書もできる限り読みやすいものを選んだほうが良いです。「はじめてのC」ならば、読みやすさに定評があり、プログラミング初心者の人にもおすすめです。
プログラムはなぜ動くのか
プログラミングを学んでいると、いくつか壁にぶち当たることもあるかと思います。
- そもそもプログラムとは何か?
- コンピュータ上でどういう仕組みで動いているのか?
このあたりの概念を理解しているかどうかが、挫折せずにプログラミングを学んでいく上で大事なポイントとなります。
プログラムはどのようにコンピュータ上にロードされているのか、CPU&メモリとプログラムの関係、動作環境など、根本的な部分を学ぶのに本書「プログラムは何故動くのか」は便利です。
コンピュータープログラミング入門以前
「入門以前」と銘打ってますが、この本はどちらかといえば、ある程度プログラムのことがわかり始めてきた人向けです。
コンピュータを構成する「ソフトウェア」と「ハードウェア」の関係、「低級言語」と「高級言語」、オペレーティングシステムの役割・・・等々、プログラミングの勉強を進める上で必要な知識が詰め込まれています。
まとめ
この記事ではプログラミング関連の入門書を中心に紹介しましたが、ある程度知識がついてきたら実際に自分で何か動くプログラムを組んでみることも大事です。
開発環境や動作環境の構築に苦戦するとやる気が折れてしまうかもしれないので、比較的簡単に開発環境を用意しやすい「Windowsプログラム」の作成をおすすめします。
未経験状態から本気でプロを目指すなら、プログラミングスクールも選択肢に入ってきますね。