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漫画「働かないふたり」の春子ちゃんに対するお母さんの対応に異論がある

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ニート兄妹の何でもない日常を描く漫画「働かないふたり」が面白いです。

 

 

ニート兄妹の一角、妹の「春子ちゃん」に対するお母さんの対応について、ちょっと書きたいことがあるので書いておきます。

 

 

対人恐怖症の春子ちゃんに闇雲に「働け!」というのはどうかと思う

妹の春子ちゃんは対人恐怖症で、初対面の人相手にはほとんどまともに話せません。最近は多少慣れてきたとはいえ、連載最初の頃は母親と一緒に店に洋服を買いに行っても、怖くて逃げ出してしまっていたほどです。

 

そんな春子ちゃんに、お母さんは事あるごとに「働け!」と言います。いや、気持ちはわかります。成人になった子どもにいつまでもスネをかじられていては家計も大変ですし、なにより子どもの将来を案じればこそ。お母さんは愛情を持って春子ちゃんを叱っているのはわかるんです。

 

でも、対人恐怖症の春子ちゃんに闇雲に「働け!」といったところで、問題が解決するとは思えないんですよね・・・

 

春子ちゃんは家族以外にもお隣の倉木さん、兄・守くんの友人である丸山くん、高校時代の友人ユキちゃんなど、気を許して付き合える人は何人かいます。

 

でも、基本的に春子ちゃんが仲良くしているのはいわゆる「良い人」ばかりです。

 

外に出て働こうと思えば、大なり小なり他人との付き合いをもたざるを得ません。世の中、「良い人」ばかりではなく厳しすぎる人、意地悪な人、いろいろいます。

 

対人恐怖症の春子ちゃんに無理やり外に働きにいかせることは、自信喪失とトラウマ生成につながるだけな気がします。

 

 

親がやるべきは、選択肢の提示

じゃあ、どうすればいいかと言うと、親としてはなるべく幅広い選択肢を春子ちゃんに示すべきじゃないですかね。

 

現代社会においては外に働きにいくばかりが仕事ではなく、在宅でできる仕事もいろいろ増えています。

 

外で働くにしても、なるべく他人との関わりが少ない仕事を探したりとか、もし商売をしている知人がいればお願いしてみるとか、いろいろアプローチ法はあるはずです。対人恐怖症緩和のためにカウンセリングを受ける、というのも選択肢としてあっていいでしょう。

 

子どもの特性に合わせた方法や選択肢を一緒に考えて上げるのが親として大事なんじゃないかな?と、この漫画を読んでてたまに感じます。

 

 

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