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IT系のお仕事でよく使われる業界用語まとめ

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 どこの業界も似たようなものかもしれませんが、IT業界ってほんと専門用語だらけなんですよねぇ。専門用語というか、業界用語といったほうが正確かもしれません。

 

しかもやたらカタカナ語が多いです。「それってわざわざ英語ライクにしなくても、日本語で十分じゃない?」と思うこともしばしば。

 

IT業界の先輩は自分たちの文化に慣れきっていて、当たり前のようにこの業界用語で説明してくるため、 業界未経験の方は戸惑うことも多いかと思います。

 

今回の記事では、IT系の業界用語の中でも特によく使われる用語についてまとめてみました。

 

 

 

アサイン

割り当てる、配属する、指名する、などの意味。

 

特定のプロジェクトに人員を配属させるときなどによく使います。 そしてその人員は往々にして足りていない(質、量ともに)のもよくあることです。

 

 

ASAP(アズ・スン・アズ・ポッシブル)

「可能な限り速くやれ!」ということです。

 

このセリフを多用する上司は99.9%以上の確率で無能であると考えてもらってほぼ間違いありません。

 

 

SIer(エスアイヤー)

システムインテグレーション(SI)を主な生業とする企業のことです。SIとは、顧客の業務内容に合わせてオーダーメイドでシステムを作ることです。

 

日本でIT企業と呼ばれる会社の多くはこのタイプです。ITゼネコンとも呼ばれる多重請負構造が特徴です。

 

「戦いは数だよ兄貴!」というセリフを地でいく企業経営が主流です。

 

 

エビデンス

証拠、根拠という意味。

 

使用例.

「テスト結果のエビデンスはちゃんと残しておけよ!」

 

 

OJT

職場で実務に触れさせることで従業員教育をやっちゃおうという合理的な研修方法です。

 

言葉は格好良いですが、ようするにちゃんとした研修体制が整っていないだけ、というケースが大半です。

 

 

オンスケ

「オン・スケジュール」の略で、スケジュール通りに仕事が進んでいるという意味です。進捗会議でこのセリフを使用すると気分が良いですが、なかなか使う機会に恵まれません。

 

 

コンセンサス

一致、合意、という意味です。

 

システムの仕様や設計、難易度などについて、クライアント、営業、技術者などの間できちんと認識があっているかとか、そういうときに使います。そして大抵の場合、認識はズレています。

 

 

タイト

直訳すると「きつい」「隙間がない」という意味ですが、IT業界でこの言葉を使うときは「スケジュールが」という枕詞がつくことがほとんどです。「スケジュール=タイトなもの」とイコールで結ぶのもありですね。 

 

 

タスク

作業のことです。 

 

 

人月(にんげつ)

「人数 × 月」の意味で、 プロジェクトに投入する人的リソースを表します。

 

10人で3ヶ月かかるプロジェクトなら、10 × 3で30人月です。

 

 

バッファ

スケジュールにあらかじめ設けておく「余裕」部分のことです。

 

ギリギリのスケジュールを組むと、何か1つでもトラブルが発生すればとたんに苦しくなるのは自明の理ですから、有能なマネージャであればこのバッファをきちんとクライアントから勝ち取ってくれる・・・はず。 

 

 

パラレル

「並行処理」の意味。

 

使用例.

上司「スケジュールに余裕がない?A作業とB作業をパラレルで進めればいいだろう!」

 

人間はそんな器用には動けません。 

 

 

フィックス

仕様などを確定することです。プロジェクトのどこかのタイミングできちっと仕様をフィックスしておかないと、後からどんどん仕様が降ってきて収拾がつきませんからね。

 

クライアントには「フィックス」の意味がわかってない方もしばしばおられまして、フィックスしたはずなのに平気で仕様変更を要求してくることがあります。こういう場合は大人なので表面上は笑顔で受け答えしますが、ハラワタは煮えくり返っています。

 

 

プライオリティ

優先順位のことです。

 

管理のできないマネージャに限って、すべての作業を「最優先」と指示してくる傾向があります。 

 

 

プロパー

業務請負や特定派遣の形で他社に常駐して仕事する場合の、元請け会社の社員のことです。

 

 

ペンディング

仕様などの未決定事項を一旦「保留」にすることです。面倒事を後回しにしたいときに使います。

 

お約束として、こういうのは誰からも忘れ去られて、プロジェクト終盤にあたふたすることになります。

 

 

マイルストーン

道しるべのこと。

 

長期プロジェクトの進捗管理に用いて、「設計完了」「単体テスト完了」などの節目を表します。

 

 

マスト

絶対にしなくてはいけないこと、という意味。まあ仕事なんてマストなことばかりです。 

 

 

見える化

他者からわかるようなオープンな状態にすること。なんか一時期この言葉やたら使われていた気がします。「業務の見える化」とか「運用の見える化」とか。多分会社によって意味や実践方法がバラバラなのではないかと。

 

 

リスケ

スケジュールを引き直すこと。 

 

 

レビュー

設計書やコードなどの作成物の内容を説明し、第三者に問題点がないか確認してもらう会議のことです。会議形式でなく、書類をメール等で回してチェックしてもらう形式もあります。

 

雰囲気の悪い職場の場合、レビューという名の公開処刑の場となることもあります。