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組み込み系業界への就職/転職を目指す人が習得しておくと有利になる5つのスキル

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あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」時代のスターとも言われる組み込み系エンジニアですが、需要に対して供給が追い付いていないため、慢性的な人手不足に陥っています。

 

 

逆に言えば、エンジニア側から見ると今は究極の売り手市場ということです。

 

新卒で就職活動する際は電子系・情報系の学生であれば、現状はかなり強気で会社を選べます。

既卒の人にとっても、組み込み系エンジニアの人は待遇アップを狙って転職するチャンスです。組み込み系業界未経験であっても、年齢次第(概ね35歳くらいまで)で十分転職可能です。

 

今回の記事では、 組み込み系業界に就職/転職を目指す場合に持っていると有利になるスキルを5つ紹介します。

 

 

※組み込み系エンジニアとして必要な知識を網羅的に学びたい場合は、「組込みエンジニアの教科書」がおすすめです。

 

C言語

組み込み系開発で最も多く使用されているプログラミング言語は「C言語」です。

 

近年はC++やJavaを使用する現場も増えつつありますが、過去のソースコード資産を有効活用するという意味でも、まだまだ当分C言語の活躍の場は無くなりそうにありません。

 

C言語はハードウェアを直接制御するのに適した強力なプログラミング言語ですが、それだけに扱いが難しいところもあります。組み込み系業界で働くためにはほぼ必須といっても良いスキルなので、事前に基礎だけでも押さえておきたいところです。

 

 

 

アセンブリ言語

いまどきアセンブリ言語をシステム開発に使用している現場はあまりありませんが、数少ない例外の1つが組み込み系業界です。

具体的には、

  • ハードウェアの初期化や自己診断
  • RAM初期化
  • スタックポインタの設定
  • C/C++のmain関数呼び出し

といった箇所はアセンブリで記述することが多いです。

 

C言語と違って必須スキルというほどではありませんが、知識として知っておくと重宝されます。

アセンブリ言語の重要性については下記記事で詳細に説明しています。

 

 

電子回路図を読むスキル

電子回路に関する基礎知識もあったほうが良いですね。

 

自力で回路設計ができるほどのスキルは要りませんが(もちろん、あるに越したことはないです)、電子回路図をざっくり読めるスキルは欲しいところです。

 

というのも、組み込み系エンジニアはハードウェアを制御するシステムを開発するのが仕事ですが、肝心のハードウェアに関する正式な仕様書がなかなか降りてこないことが多いんですよね。 

 

かといって仕様書展開されるまで待ってたらどんどんスケジュールのお尻がつまってタイトになるだけなので、回路図を読み解いて仕様のアタリをつけることが開発初期において重要になります。

 

ハードウェアの仕様書に万一誤りがあった場合も、回路図と照らし合わせて「ここの仕様矛盾してない?」とハード屋さんにツッコむことができます。

 

組み込み系エンジニア向けのハードウェア入門書のおすすめを下記記事でまとめていますので、参考にしてみてください。

 

 

オシロスコープの操作

プログラムによって制御したハードウェアが意図通りの信号を出力できているか、または、外部から入力している信号が本当に正しいのか?このあたりを調べるためにはオシロスコープの操作に関する知識が必要になります。

 

電気系を先行している学生さんや電気系エンジニアの人であれば馴染みの深いツールですが、情報系の人はあまり触ったことない人も多いと思います。

 

オシロスコープの操作方法を覚えると言っても、実物はかなり高いので個人では手が出しにくいですね。それにメーカー毎に操作方法も微妙に違いますし。

 

実際の操作は業務についてから覚えるしかないとして、事前に基礎的な用語を頭に入れておくことをおすすめします。それだけでも習得速度にかなり差が出ますので。

 

オシロスコープの基本を学ぶには、下記サイトが便利です。

 

 

はんだ付け

組み込み系エンジニアは現在進行形で開発中の製品を制御するプログラムを組むわけですから、デバッグ時に貸与されるのはお店で売っているようなしっかりとケースに収められた機械ではありません。ほとんどの場合、基板むき出しの試作品です。

 

慎重に扱う必要があるのは当然ですが、そんな状態の機械ですからちょっとしたはずみで部品が外れてしまったり接触が悪くなることがあります。

 

故障じゃなくても、例えばオシロスコープやテスターのプローブを特定のポイントに当てたいときに作業しやすくするためにリード線を取り付けるとか、はんだ付けが必要になる場面は多々あります。

 

ハードウェアチームに依頼してやってもらうのが確実ですが、なにせ向こうもいろいろ忙しいですから、あまり良い顔されなかったり後回しにされたりすることもあります。

 

そんな理由から、ちょっとしたはんだ付けくらいなら自分で行えるスキルがあると何かと便利です。

 

はんだ付けの入門書はいろいろ出ていますが、写真を豊富に使って実践テクをわかりやすく解説している下記本がおすすめです。

 

 

まとめ

本記事で挙げた5つのスキルについては、すべて習得していないと組み込み系業界への就職/転職が出来ないというわけではありません。

 

しかし少しでも待遇の良い会社に入ろうとする場合、1つでも多く習得しているに越したことはありません。 特にC言語はほぼ必須スキルと言っても良いです。

 

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