基本情報技術者試験の最大の障壁は何と言っても午後問題のプログラミング言語問題ではないでしょうか?
特に業界未経験の人にとってはどの言語を選ぶかも含めて悩みどころだと思います。
今回の記事では、学生さんやIT業界未経験の人に向けて、午後問題プログラミング言語を選択する際の1つの目安をお話しします。
難易度や得意・不得意だけで選ぶのはもったいない
言語選択にあたってまず考えるのが、
「どの言語なら合格しやすいんだろう?」
ということかもしれませんね。
言語によって難易度も多少ばらつきがあるため、少しでも簡単な問題を選びたいのが人情ってものです。2020年度春季試験から新しく加わるPythonが最初のうちは難易度が低いんじゃないかという噂もありますが、どうなんでしょうね。
もしくは既にプログラミング言語を習得している人であれば、得意な言語で勝負しようと考えるかもしれません。
でも、難易度や得意・不得意で選ぶのも確かに手ではあるんですが、個人的にはそれって少しもったいない気がするんですよね。
自分でまとまった時間を取って勉強して、受験料を払って試験を受ける・・・なんて機会は大学の必修科目とかでもない限りそうそうあることではありません。せっかくだから将来を見据えた言語選択をしてもいいんじゃないでしょうか?
目指す業界によってプログラミング言語を選択する
「将来を見据えた言語選択」とはどういうことかというと、目指す業界や職種によって言語を選択してはどうかということです。
基本情報技術者試験・午後問題のプログラミング言語は以下の4つから選択可能*1です。
- C言語
- Java
- Python
- アセンブラ言語(疑似言語のCALSⅡ)
この4つの言語が活躍する職種・業界は異なります。
具体的に言うと、
- C言語:車載システムやIot製品など、組み込み系開発
- Java:スマホアプリ開発やWebアプリ開発など
- Python:Webアプリ開発やAI関連など
- アセンブラ言語:車載システムやIot製品など、組み込み系開発
で、よく使用されます。もちろん上記以外には使用できないというわけではありませんが、開発現場の傾向としてです。
よって、IT業界で働くことを目指す人は、
- 自動車の安全システム(自動ブレーキ等)を開発したい → C言語やアセンブラを選択
- Web系エンジニアになりたい → JavaやPythonを選択
といった具合に、自分の目指す業界や職種に合わせて言語を選択することにより、
「資格取得のついでに、ちゃっかり必要な言語を習得してしまう」
というのもおすすめです。
「基本情報技術者試験合格者」&「業務で必要になる言語を既に習得済み」という状態にしておけば、就職戦線で有利に戦えるようになります。
*1:Pythonは2020年度春季試験から