新型コロナウィルス感染拡大を受けて、賛否がありますが国民一律10万円給付を政府が決定しましたね。
僕は一律10万円給付に基本的には賛成です。何故ならば、
- 現在生活に困っている人はそのまま生活費に充てる
- 今は生活に困っているわけじゃないけど将来が心配と言う人は貯金する
- 自分の稼ぎ力に自信のある人は消費して経済を回す
と、各自の状況によってどのようにも使える汎用性があるからです。スピード重視と言うことを考えても、下手にごちゃごちゃ制限や条件を設けるよりもよほど良いかな、と。
さて、10万円給付をどう活用しようかお悩みの人も多いと思いますが、この機会に思い切ってアンティークコイン*1を買うというのはどうでしょうか?
美しく歴史的価値のあるコインを手元に置くことで所有欲・収集欲を満たせますし、価値のあるコインはそれ自体が1つの資産となります。購入先のコイン商も在庫をさばきつつ手数料収入を得られるので、経済も回ります。
まさに、趣味、資産、経済の一石三鳥!御一考いただく価値があるかと思います。
今回の記事では、コインマニア歴30年以上の僕が10万円以内で買うことのできるおすすめアンティークコインをいくつか紹介します!
イギリスのソブリン金貨
アンティークコイン大国のイギリスにはデザイン性と歴史性を兼ね備えた素晴らしいコインが山ほどあります。
中でも、19世紀前半から現代に至るまで発行し続けているソブリン金貨*2は、かの国の代表的なコインの1つです。
1番人気は19世紀に日の沈まぬ大英帝国を築き上げたヴィクトリア女王ですが、こちらは人気があり過ぎて価格が高騰してしまってます。状態の良いものを狙おうと思うと10万円以内で入手するのはやや困難です。
代わりに、10万円以内で購入できて比較的入手しやすいエリザベス女王のソブリン金貨はどうでしょう?
歴代最長在位を更新したエリザベス女王の人気も相まって、準アンティークコインとして近年注目を浴びつつあります。
ワイマール共和国の記念硬貨シリーズ
ワイマール共和国は第一次大戦後に誕生した国家で、現在のドイツにあたります。ドイツ帝国とナチスドイツの狭間の時代ですね。
第一次世界大戦後のハイパーインフレの影響もあって経済がガタガタの時代でしたが、そんな中にあって9種類の5マルク銀貨と19種類の3マルク銀貨からなる素晴らしい記念硬貨シリーズが生まれました。
最近のアンティークコインブームの煽りを受けて欧州のコインは値上がりが著しいですが、ドイツコインは比較的安価に入手できます。安い物だと1~2万円から入手できますので、この機会にシリーズ物収集に挑戦してみるのも一興かと。
フランス領インドシナの1ピアストル銀貨(ハイグレード品)
フランス領インドシナとは、現在のベトナム・ラオス・カンボジアに相当する地域です。
当時この地域を植民地にしていたフランスが貿易銀として流通させたのが1ピアストル銀貨で、直径39㎜、重量27グラムの堂々たる大型銀貨です。女神坐像のデザインが美しいです。
この銀貨は大量に発行されたため状態の悪いものならばザラに見かけることができ、価格もせいぜい5千円とかです。
ただし、市場の流通が激しかった分状態の良いコインの現存枚数は少なく、未使用に近いコインなら2~3万円くらいします。
極美品以上のグレード*3の同コインを見かけたら狙い目です。