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ドラマ「古畑任三郎」のおすすめエピソード5選

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古畑任三郎

最近DVDで「日本版刑事コロンボ 」こと古畑任三郎シリーズを見返していますが、何度見ても面白いですね。

 

主人公の古畑さん、部下の今泉さんに西園寺くん、個性豊かな犯人たち。これほどキャラクターが立った刑事ドラマもなかなか無いと思います。

 

古畑さんが犯人を疑うきっかけやトリックはちょっと無理があるなと感じる時もありますが、そこはご愛敬w

 

今回の記事では、 

  • 1st season(全12回)
  • 2nd season(全10回)
  • 3rd season(全11回)
  • スペシャル(全5回)&ファイナル(全3回)

の中から、イチオシのエピソードを5つ選んで紹介します。

 

 

最後のあいさつ(第1シーズン、メインゲスト:菅原文太)

警視庁のベテラン刑事である小暮音次郎警視(菅原文太)が孫娘の仇を討つために、チンピラの生原治(鈴木隆仁)を射殺する事件です。小暮警視は、今泉さん曰く「僕らにとっては神様みたいな人」とのこと。相当人望があったようですね。

 

この事件は、真相解明後に古畑さんが小暮警視に向けて言うセリフが大好きです。

 

最愛の孫娘を失ったにもかかわらず、憎き犯人の生原は裁判で無罪。小暮警視は「生原は人間のクズだった。法に代わって俺が・・・」と無念の思いを吐露しますが、古畑さんは、

「小暮警視それは違います。人を裁く権利は私たちにはありません。私たちにできるのは、真実を明らかにすることだけです。」

と反論します。

 

古畑さんの犯罪に対する想い、刑事としての矜持が垣間見える名セリフだと思います。

 

 

しゃべりすぎた男(第2シーズン、メインゲスト:明石家さんま)

お笑い芸人の明石家さんまさん演じる敏腕弁護士・小清水潔が犯人の事件です。

 

この事件ではよりによって今泉さんが犯人として捕まってしまい(そりゃあれだけ現場荒らして留守番電話に声まで残したら、捕まりますよね・・・)、挙句の果てに裁判にまでかけられてしまいます。

 

今泉さんは古畑さんに助けを求めるものの、古畑さんは最初乗り気では無さそうな様子(本心はどうかわかりませんが)。

 

でもなんだかんだ言いつつも、最後は今泉さんのために真相を究明すべく立ち上がる古畑さん。そのとき小清水弁護士(真犯人)に対して、

「私の友人の人生がかかっているんです。必ずしっぽをつかんで見せます」

と宣戦布告するところがめちゃくちゃ痺れました。

 

結局最後は小清水弁護士が裁判で余計な言葉を残したこと(しゃべりすぎたこと)がアダになって、事件解決。明石家さんま出演回に対するタイトル名「しゃべりすぎた男」が何とも言い得て妙ですw

 

 

動機の鑑定(第2シーズン、メインゲスト:澤村藤十郎)

骨董商・春峯堂の主人(澤村藤十郎)が、美術館長・永井(角野卓造)と組んで、人間国宝の陶芸家・川北百漢(夢路いとし)を射殺する事件。

 

今泉さんが骨董品の競りに参加して、出来の悪い仏像を125万円で落札して手に入れるも、速攻で古畑さんに壊されるところが超笑いました。そりゃ、そうなりますよね、お約束的に・・・

 

事件解決には直接関係しない要素でしたが、古畑さんが推理ミス(犯人が何故本物の慶長の壺で永井を殴ったのかを読み間違えた)をした珍しい事件でもあります。

 

犯人の 骨董商・春峯堂の主人がクライマックスに話す

 「物の価値とはそういうことなんですよ、古畑さん」

というくだりは、古銭コレクターをしている僕の心にも響くものがありました。

 

 

最も危険なゲーム(第3シーズン、メインゲスト:江口洋介)

動物愛護団体SAZの過激派チームが、大事な手帳が入ったカバンを取り戻すために、電車ジャック(をしたと思わせる)をする事件。SAZの雇われリーダー日下光司(江口洋介)と古畑さんの頭脳戦が痺れます。

 

クライマックスの古畑さんと日下の対決シーン、自分自身の犯罪立案能力に酔って、

「誰にも迷惑をかけていない」

と悪びれない日下に対し、古畑さんが数々の人間に迷惑をかけていることを指摘した上で、

「私はね、自分の犯した罪を罪とも思わない人間、もっとも憎みます」

と断罪するシーンがすごく格好良いです!

 

 

すべて閣下の仕業(スペシャル、メインゲスト:松本幸四郎)

 

中南米某国の特命全権大使・黛竹千代(松本幸四郎)が、現地企業との癒着を暴露しようとする参事官・川北健(及川光博)を撲殺する事件です。

 

たまたま某国に旅行で来ていて、パスポート紛失によって帰国できなくなった古畑さんが、なりゆきで事件を調査することになります。

 

正直、僕はこのエピソードは最初ハズレ回だと思って観てました。だって部下の今泉さんも西園寺くんも登場せずに、主要キャラクターと言えば古畑さん以外には花田さん*1くらいしか出ないんですよ。そりゃ物足りないな、と。

 

しかし実際観終わってみれば、2時間超という放映時間を感じさせない圧巻のストーリー展開。さすがは三谷幸喜、といったところでしょうか。

 

ラスト、特命全権大使の黛竹が、まだ自分は捕まるわけにはいかない、自分はまだ日本のために成すべきことがあるのだと熱く語りますが、古畑さんはクールに

「閣下、あなたがこれまでどんな人生を送って来たか、これからどんな活躍をされるのか、実のところ私には何の興味もありません。私にとって大事なことは、閣下が人を殺したという事実、そして無実の青年に罪をなすりつけようとしている事実、それだけです。」

と告げて、議論は終了。

 

絶望した犯人が最後自殺で幕を閉じる珍しいエピソードでもありました。

 

 

 

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*1:レストランのウェイターとかタクシー運転手とかで度々登場するキャラクター