2010年1月から開始した「田中貴金属の純金積立(旧名:G&Pプランナー)」を2019年7月末日を持って解約しました。
9年7か月に渡って純金積立を行ってきたわけですが、このサービスの感想や解約した理由などを書いてみます。
手数料は途中から割安に
田中貴金属の純金積立は月々3000円から1000円単位で積立可能で、積立時の手数料は
- 3,000円~29,000円:2.5%
- 30,000円~49,000円:2.0%
- 50,000円以上:1.5%
となっています(金額は月々の積立額)。
ここだけ見ると手数料が割高に見えます。実際「田中貴金属の手数料は高い」という意見も散見します。
田中貴金属の純金積み立ては儲からないという悲しい現実 | おさきに失礼します。
しかし、ありがたいことに田中貴金属は購入手数料のみで、保管手数料は無料です。
例えば純金資産が100万円ある状態で月々1万円積み立てている場合、手数料は1か月250円なので、資産に対する維持費は0.025%となります。長く積み立てて資産が増えれば増えるほど維持費も割安になるというわけです。
また、田中貴金属のサービスの利点として、特定保管が挙げられます。購入した純金資産を田中貴金属の資産とは分けて保管してくれるため、万が一田中貴金属が倒産しても顧客の資産は守られます。僕が純金積立の業者に田中貴金属を選んだ理由の一つでもあります。
対して、消費寄託は金地金の所有権を純金積立会社が持っているため、倒産等の有事に顧客資産が守られるかどうか不安が残ります。
最近証券会社でも純金積立ができるなど純金積立サービスを取り扱う業者が増えてきましたが、 多くは消費寄託なので、少しでも安全安心に純金積立を行いたい人は特定保管をしてくれる業者をおすすめします。
普段は空気のような存在
株とか投資信託とかFXとかやってると、例え長期投資だったとしても、日々の値動きって気になりますよね。
ネットニュースサイトやテレビで頻繁に株価や為替の動きは報道されますし、経済方面で大きなニュースがあると、すぐさま株価に関連付けて分析されたりします。これで気にするなっていうほうが難しいです。
その点、純金は株や為替ほど値動きが大きくない上に、ちょっとくらい値が動いたくらいではなかなかニュース対象になりません。
僕も9年以上積み立ててきましたが、ほとんど空気のような存在で、普段は純金積立をやってることなんてほとんど頭の片隅にもありませんでした。
長期投資の王道の1つ、
「Buy and forget!(買ったら忘れろ!)」
を実践するのに、純金積み立てはなかなか悪くありませんね。
解約した理由
田中貴金属の純金積立サービスは基本的に気に入ってました。管理画面がやや使いにくいかなとも思ってましたが、途中からモダンな感じに改良されましたし。
では、何故解約したか?
田中貴金属のサービスに不満があったわけではなく、下記記事でも書いたように投資系口座の数を減らしたかったからです。
うちの妻はお金関係のことに疎いため、僕に万が一のことがあった場合のことを考えると、口座の数は極力減らしてわかりやすくしておいたほうがいいかな、と考えまして。
まあ、最近純金価格が高騰しているので(2019年8月30日時点で1グラム5,655 円)、換金欲に駆られたってのもありますがw
もし今後純金投資を再開したくなったら、今度は純金積立専用口座とかではなく普通の証券口座で金ETFを買おうと思います。
*1:解約=売却 or 純金で引き出しになります。