3月に入ってめっきり暖かい日が増えてきました。3月といえば卒業式シーズンでもありますね。
さて、日々オタク活動に邁進して周りの人間にもオタクが多いと、
「学生時代はアニメばかり見てたけど、最近時間無くてすっかりオタクは卒業したわ~」
という、どこから目線の発言なのかよくわからない、こんな告白を友人から受けることってないでしょうか?僕のなんちゃってオタク人生でも2回ほど経験があります。
「卒業」・・・オタクの世界に卒業制度ってあるんでしょうか?
オタクに卒業はない
結論からズバっと書いてしまうと、そもそも「オタク」を卒業するのは難しいというか、無理なのではないかと僕は思ってます。
卒業(そつぎょう)は、学校の規定の全課程を修了すること。なかには全課程を修了していなくても卒業を授与する大学も一部ある( ⇒ #特別卒業を参照)。保育園・幼稚園については、卒園(そつえん)ということが多い。対義語は入学である。また、卒業した者を卒業生(既卒者)といい、卒業した学校を母校、出身校などという。
Wikipediaによると、「卒業」とは「学校の規定の全課程を修了すること」を指しています。
「オタク学校に入学したわけじゃないんだから、当然卒業することもないよね」
などという屁理屈を展開するまでも無く、「オタクとしての全課程を修了すること」なんて無理ですよね?だいたいからして、オタクの定義すらいまだ明確に定まっておらず、四半期ごとに流行が入れ替わって二次嫁をとっかえひっかえしているオタク界隈です。
何を基準に「全課程」の範囲を定めるのか、何を基準に「修了した」と看做せるのか。ここんとこを無理やり定義づけようものなら、オタク間の派閥争いは激化し仁義無き争いに突入して収拾がつかなくなることは想像に難くありません。
オタクを卒業することなど、まったくもって不可能事なのであります。
中退することはありうる
「オタクを卒業した」と公言している人たちは、実は卒業も何もしていなくて、自己認識を誤っているだけです。では彼らが「卒業した」と錯覚している状態は客観的にはどのように定義づけられるでしょうか?
ここで彼らが言いがちな証言を列挙してみましょう。
「彼女ができてからオタ活動すっかりしなくなったわ」
「社会人になってからはオタクやってる暇なくなって自然に卒業したわ」
なんかこれってどっかで聞いたことあるようなパターンだと思いませんか? 彼女とのキャッキャウフフにうつつをぬかして学校をサボりがちになる、バイトに精を出しているうちにそっちが本業みたいになって学校行かなくなる・・・
ありがちな大学中退(ドロップアウト)パターンです。
「オタクとしての全課程を修了した」わけでもなんでもないのですから、彼らは「オタクを卒業した」んじゃなくて「オタクを中退した」だけです。時間が過ぎてからまたオタクに戻る人もチラホラいますから、そういう人はさしずめ「オタクを休学中」といったところでしょうか。
「オタクを卒業した」とドヤ気味に言ってくる友人がいたら、「いやお前、それ卒業じゃなくて中退やで?」と正してあげましょう。