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サマルトリアの王子とは一体何だったのか

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ドラゴンクエスト2に登場する「サマルトリアの王子」について思うところを書いてみます。なお、基本的にはファミコン版の設定を前提とします。 

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参照記事

【サマルトリアの王子】 - ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki*

 

その男、トンヌラ(仮名)。サマルトリア王国の王子にして、伝説の勇者ロトの血を引く者。

「武器と魔法をバランスよく使える」

説明書や攻略本などにはこのように説明されている。しかしこの説明を素直に受け入れることができるほど、サマルトリアの王子はデキる男ではない。

力は脳筋ローレシアの王子に遠く及ばない。初期装備が「こんぼう」ということもあるが、最初はスライム相手にすら力不足。

しかも最強装備は「てつのやり」である。城の兵士となんら変らない装備。ロトの血を引いているのに何故かロトの剣は装備できない。「他に何もすることが無いならとりあえず『こうげき』しとけ」って程度のもので、とてもじゃないが打撃攻撃で主戦力とはなりえない。

 

では、魔法はどうか。こちらも心もとない。攻撃呪文はベギラマ止まり、回復魔法もべホイミまで。

なるほど、たしかにサマルトリアの王子は死者を蘇生することのできる「ザオリク」を覚えることができる。つらくけわしい冒険の旅において、これほど頼りになる魔法も無い。

ただ、僕のドラクエ2の記憶を紐解くと、最初に死んでしまうのはたいていサマルトリアの王子だった。せっかくザオリクを使えてもこれではまったく意味が無い。だってザオリクを唱える人間が既に死んでいるんだもの。

ロンダルキアで多くのユーザーにトラウマを植えつけたと思われる、ブリザードのザラキ連発。何故かサマルトリアの王子はザラキにかかりやすかったような気がする。

ブリザードはザラキをとなえた!

ローレシアのおうじにはきかなかった
サマルトリアのおうじはしんでしまった
ムーブルクのおうじょにはきかなかった

こんな感じになることが多かった記憶。多分気のせいというか思い出補正だけど。

 

たしかに武器も魔法もそこそこ使えるんだけど、あくまでそこそこ。肝心なときに役に立たないイメージ。

では、サマルトリアの王子はただのダメな奴なのだろうか?そんなことはない。

 

ドラクエ1からプレイしていたユーザーならば、わかるはず。初めて自分の後ろに仲間が並んだときのあの感動。戦闘画面で複数人のコマンドを入力したときのあの充実感。サマルトリアの王子は「仲間がいる」という感覚を僕らユーザーに教えてくれたのだ。

 

それだけで充分じゃないか。それ以上一体何を望むと言うのだろうか。サマルトリアの王子はただそこにいてくれるだけで充分なのだ。

 

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