本を読みながらカフェでお茶をできる「ブックカフェ」(本屋とカフェが併設されていて、未購入の本でも2冊までカフェに持ち込める)に妻と行ってきました。
妻はダイエット本などを読んでいたようですが、僕は「ドルの最後の買い場だ!」という煽り気味のタイトルの本を読みました。
家計を守るために外貨準備を持つ
僕の読んだ本には「10年後に1ドル250円になる」という衝撃的な帯がつけられていました。日本経済の不安材料やアベノミクスが上手く行かない理由などを並べて、ドル建て資産を持つことの重要性を語る・・・という、まあ結構ありがちな本。
今後、1ドル250円にまで円安が進むかどうかは定かではありませんが、円安が進んでいった場合海外の品物・サービスを購入するためのハードルが上がってしまい、家計に悪影響を与える可能性があります。日本は食料自給率も低く、石油などのエネルギーも外国に頼っています。
中央銀行が貿易の決済用などに外貨を用意しておくことを「外貨準備」と言いますが、一般の家計でも今後来るかもしれないさらなる円安時代に向けて、外貨資産を用意しておくに越したことはないです。
そうは言っても、いままで外貨建て資産を購入したことの無い人にとっては少々ハードルが高く感じるかもしれません。個人で外貨建て資産を持つ際のプランをいくつか考えてみます。
プランその1:円建て資産と米ドル建て資産を50%ずつ持つ
シンプルでわかりやすい方法として、円建て資産と米ドル建て資産を50%ずつ、というのはどうでしょうか?今後米ドルに対して円安になっても円高になっても資産は保全されます。
一時期ほどの勢いはないとは言え、世界最大の先進国でありいまなお経済成長を続けているアメリカの資産を持てば、円だけで資産を持つよりも安全度は上がります。
プランその2:複数のハードカレンシーに分散させる
ハードカレンシーとは、国際市場での流通量が多く他国通貨との交換が容易な通貨のことです。
日本円と米ドルだけでは不安という人は、代表的なハードカレンシーである米ドル、ユーロ、日本円、イギリスポンド、スイスフランに資産を分散させるのも手です。
ただこの場合は管理が複雑になるため、 マメな人でないとおすすめできません。
プランその3:無国籍通貨「ゴールド」を持つ
2008年のような世界的な金融不安に見舞われた場合、いくら各国に分散させても金融資産全体の価値が下がってしまいます。
そんなときに切り札となるのが、無国籍通貨とも呼ばれる実物資産の「ゴールド」です。ゴールドは有史以来一度も価値が失われたことが無く、金融不安の折には相対的に価値が上がることが多く、資産保全に一役買ってくれます。
ゴールドは実物を買って自宅に保管するということも可能ですが、盗難リスクや火災リスクなどを考えると、保管を請け負ってくれる業者で買って保管してもらったほうがいいですね。
田中貴金属などが有名です。
先の読めない時代だからこそ、前もっていろいろな方策を練っておいたほうがいいですね。
なお余談ですが、記事タイトルは僕の愛読書「アンティーク・コインで資産を防衛せよ」からもじりました。アンティークコイン投資はマニアックすぎるのであまりおすすめはできません(笑)
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