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住宅や自動車を買うとき、ローンを組むか一括で払うかを判断するための簡易フローチャート

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マイホームや自動車など大きな買い物をするときは、「一括で購入する」か「ローン組む」かで悩むことも多いかと思います。

私見ですが、一括購入かローンかを判断するためのフローチャートを作ってみました。簡易的なものなので実際はもっと細かい条件を考える必要がありますが、ひとつの参考までに。

 

「一括購入」or「ローン」判断フローチャート

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(A)一括で買える資金があるか?

まず大前提として、目的の物を購入するための一括資金があるかどうか。手持ち資金だけでは足りない場合はそもそも一括購入できませんので、お金が貯まるまで待つなりローンを組むなりする必要があります。

 

(B)購入後に生活防衛資金が残るか?

お金が足りてるからと言って、じゃあ一括で買ってしまおうと直ちに判断してしまうのは危険です。目的の物を購入後、生活防衛資金が残るかどうかを考える必要があります。

生活防衛資金とは、失業や入院などの「有事」の際に、生活を守るためのお金です。概ね生活費の3ヶ月~2年分くらいの現金が目安となりますが、このあたりは個々人の状況や事情によって異なってきます。

  • 勤めている会社の安定性
  • 独身か既婚か
  • 子どもはいるか
  • パートナーの稼ぎ力

 

このあたりを考慮し、いざというときに必要なお金は残しておくべきです。もし購入後にそのお金が残らないようであれば、ローンの利用や購入見送りも視野に入れる必要があります。

 

(C)ローン金利以上の利回りで運用できるか?

「一括で買える資金があるか」、「生活防衛資金は残るか」ときて、最後に考えなくてはいけないのは、「ローン金利以上の利回りで運用できるか?」という点です。

どういうことかというと、例えばローン金利が2%だとして、もし手持ち資金を安定して2%以上の利回りで運用することができるのならば、あえてローンを組むことにより資金を温存して運用に回したほうが得をするからです。この場合の運用とは、起業や不動産投資などの「直接投資」や株式や債券などの「間接投資」を指します。

この「安定して」というのが大事なところで、単年で10%くらいの利回りを出せたからと言って油断してはいけません。長期(少なくともローンを終えるまでは)に渡って安定して運用できなければいけません。

マイナス金利時代の現在、そうそう美味しい投資先はありません。そもそも、銀行からのローン利子よりも安定して高利回りを出せる運用先がそうホイホイあるのならば、銀行は個人への貸付よりもそちらへ資金を回すことでしょう。彼らは運用のプロフェッショナルですから。

高い利回りを望めると言うことはそれだけリスクが高いことを承知した上で、最終的な判断を下したいものです。

 

ローンを組むときの頭金の額にも応用可能

生活防衛資金の考え方やローン金利以上の利回りで運用可能かという考え方は、ローンを組む際にどの程度頭金を最初に支払うかを考えるときにも応用できます。冒頭でも述べましたが、本記事のフローチャートは簡易的なものなので他にも考えることは多々あるでしょうが、判断材料の1つの取っ掛かりとなれば幸いです。