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【古銭】古い金貨や銀貨を入手したら、値段相場や価値をどうやって調べればいい?

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ひょんなことから古い金貨や銀貨を入手したとき、気になるのは価値や値段の相場では無いでしょうか?コインの価格をどうやって調べれば良いのか、説明します。 

 

 

古銭商に聞けばいい?

いわゆるアンティークコインと呼ばれる古い金貨や銀貨、銅貨などは世界に数十万種類以上あると言われており、よほどのコインマニアでもない限り正確な価値などそうそうわかるものでもありません。

 

古銭商に持っていったとしても、

「本当にこの古銭商は正しいことを言ってくれてるんだろうか?不当に安い価格を提示して買い叩こうとしているのでは?」

という疑念を持つ人もいるのではないでしょうか?

 

実際には、日本貨幣商組合に登録しているコイン商であれば良心的なコイン商がほとんどで、まず安心と言えますが、世の中には絶対はありません。そのコイン商の苦手としている分野(国、時代など)のコインであれば、誤鑑定する可能性もあります。

参考
日本貨幣商協同組合【JNDA HOME PAGE】コイン収集の情報サイト

 

 

コインカタログで調べればいい?

では、コインカタログで調べるのはどうでしょうか?マニアの間で「電話帳」と呼ばれているほど分厚いカタログ「World Coins」に価格相場を含めた詳細なデータが載っています。(年代別に何冊もあるので、自分の調べたいコインの年代に合致するカタログを選ぶ必要があります) 

Standard Catalog of World Coins 1801-1900 (Standard Catalog of World Coins 19th Century Edition 1801-1900)

Standard Catalog of World Coins 1801-1900 (Standard Catalog of World Coins 19th Century Edition 1801-1900)

  • 作者: Thomas Michael,Harry Miller,Deborah McCue,Kay Sanders,George S. Cuhaj
  • 出版社/メーカー: Krause Pubns Inc
  • 発売日: 2012/11/29
  • メディア: ペーパーバック
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日本のコインだけ調べたいのであれば、日本貨幣商組合が編集しているカタログがあります。 

日本貨幣カタログ〈2017〉

日本貨幣カタログ〈2017〉

  • 作者: 日本貨幣商協同組合(編集)
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2016/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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コインカタログである程度価格は知ることはできますが、これらカタログは結構良い値段がします。継続して収集していくコレクターならともかく、普段あまりコインに興味の無い人にとってはちょっと躊躇するお買い物ですね。

 

 

第三者機関の提示している価格は参考になる?

第三者機関の提示している価格を参考にするのもありかと思います。

例えば、世界的に有名なコイン鑑定会社である「NGC」のサイトで、参考価格を提示しています。

参考
World Coin Price Guide and Values | NGC

 

NGCはコインの買い取りや販売を行わないコイン鑑定専門の会社なので、「安く買い叩くために割安に提示しているのでは?」という不安とは無縁です。鑑定会社にとっては「公正さ」こそが命ですから。絶対とは言い切れませんが、確度の高い情報である可能性は高いです。

 

NGCは英語サイトですので、少々わかりにくいところもあるかもしれません。僕の手持ちの「オランダ ウィルヘルミナ女王 1898年 10G金貨」をサンプルにして、サイト上でどのように調べればいいのかを書いてみます。 

 

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World Coin Price Guide and Values | NGC

 

 

上記サイトにアクセスすると、画面下のほうにデータを入力して検索する箇所があります。

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入力必須項目は、COUNTRY(国)、REGION(発行)、DENOMINATION(単位)の3つです。REGIONがよくわからければ、All Regionsを選択しましょう。

 

僕の金貨の裏面を良くみると、NEDERLANDEN(オランダ)、10G(グルデン)とあるので、その通りに入力します。

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「Search」ボタンを押下すると、条件に合うコイン一覧が表示されます。

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今回の金貨は裏面に「1898」とあるので、1898年発行です。画面をスクロールして探します。

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自分のコインを発見したら、「Select」ボタンを押下します。

 

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コインの詳細データ画面が表示されます。画面右のほうには材質、重量、直径などのデータが記載されています。

 

お目当ての価格情報は画面下のほう。グレード(状態)別に参考価格がドルで表示されています。状態は、MSと表記のあるのが未使用、AUが準未使用、XFが極美、VFが美品・・・となります。同じアルファベット表記の場合は、アルファベットの右の数字が大きいほうが良い評価となります。

 

 

過去のオークション相場を調べるのが一番確実性が高い

コイン相場を知る上で一番おすすめの方法は、「過去のオークション相場を調べる」ことです。

 

オークションはいろんなコイン商が過去に何度も開催していますので、1つ1つ調べるのは大変ですが、過去のオークション相場を検索できるサービスを提供してくれているところもあります。銀座コインやオークションワールドなどです。

 

 

実際に市場で取引されている生の情報なので、今回紹介した方法の中では一番確実かと思います。

 

 

価値が高いコインと判明したら鑑定してもらうことをおすすめします

この方法で、意外にお高いコインであることが判明したら、きちんと鑑定してもらうことをおすすめします。売却する場合、鑑定品だと書い手がつきやすく売値も高くなりやすいです。

 

今回紹介したNGCや、それと双璧をなす鑑定会社「PCGS」の2つが、世界的に評価の高い鑑定会社なのでどちらかに鑑定を依頼するといいでしょう。鑑定依頼を出すときは英語の壁がありますので、日本のコイン商に代行を依頼すると便利です。

 

鑑定代行サービスを取り扱っている業者については、下記記事を参考にしてください。