量子力学における「シュレディンガーの猫」という理論をご存知でしょうか?
箱の中にネコと毒ガス発生装置(ランダム確率で起動する)を入れておきフタを閉める。一定時間経過後にネコは生きているのか、死んでいるのか・・・
量子力学的には、フタを開けるまでは「ネコの生きている世界」と「ネコの死んでいる世界」が共存し、フタを開けた瞬間に2つの世界が1つに収束する・・・とかなんとか、そんなような話だったと思います。大学で量子力学の講義を履修してましたが寝てばかりいたのでうろ覚えです。
シュレーディンガーの猫(シュレーディンガーのねこ、英: Schrödinger's cat)またはシュレディンガーの猫は、射影公準における収縮がどの段階で起きるのかが明確でないことによって引き起こされる矛盾を示すことを狙いとした思考実験のことである
しかし灰色の脳細胞を持つ僕は気づいてしまったのです。「この理論を宝くじに応用すれば、億万長者になれる世界を持てるのでは?」と。
さて、ここに1枚の宝くじがあります。
1枚100円の宝くじで、一等は1000万円です。
余談ですが、「宝くじが当たる確率なんてどうせ限りなくゼロに近いんだから、1枚買おうが10枚買おうが確率はどちらもゼロに近似する」という高度に数学的な理論を用いて、僕は宝くじは毎回1枚しか買いません。
この宝くじの抽選日は7月13日。もうとっくに過ぎています。今すぐ当選番号を確認すれば、この宝くじが札束なのかゴミクズなのか、はっきりします。しかし僕はあえてまだ確認していません。
ここまで話せば鋭い方ならとうにお気づきのはず。そう、先述した「シュレディンガーの猫」の理論によって、いまの僕は「宝くじの当たった世界」と「宝くじの外れた世界」、両方の世界に生きているのです。
これすごくないですか?当選番号を確認しない限り、僕には宝くじの当たった世界が存在し続けているんですよ。今回買った宝くじは一等一千万円なので微妙ですが、現在発売中のサマージャンボ宝くじでこの理論を用いれば、億万長者の世界を持てるというわけですよ。夢が広がりまくりですね!!
とはいえ、いくら「当選番号を確認しなければ世界は収束しない」とか言ってみたところで、支払い期間(通常は約1年)を過ぎれば、いずれにせよゴミクズになるわけですがね。いつまでも夢見てんじゃねーよ!ってことですね。世の中って厳しい・・・