ドラゴンボールに出てくるアイテム「スカウター」。相手の戦闘力を瞬時に測ることのできる優れものですね。
しかし、どれだけ良い道具も使う人次第。ドラゴンボールに登場するキャラたちはどうにもスカウターを上手に使えていない気がします。
本来なら、相手の戦闘力を測ることによってその後の行動指針を決める、という使い方をすべきだと思うんですが、なんかみんな、自分に都合の悪い数字が出ると「故障だ」と勝手に決め付けてかかるんですよね。
スカウターが本当に壊れていたことなんて作中一度も無いのに。
例えば、ラディッツ。
悟飯を閉じ込めておいた宇宙船から戦闘力710を検知しますが、「まいったな、完全に故障だ」とスカウターのせいにします。このときちゃんと悟飯を警戒しておけば、このあとの展開で大ダメージを食らうことも無く、悟空・ピッコロ戦でも勝機はあったはず。
例えば、ナッパ。
接近中の悟空の戦闘力が5000であることをベジータに教えてもらいますが、自分よりも高い戦闘力だったので故障と決め付けます。まあ、このときはベジータから「戦闘力5000のカカロットが到着すると厄介なことになるから、とっとと終わらせろ」と指示を受けてましたけど。ベジータさん、地球来襲~ナメック星編あたりまでは冷静な切れ者でしたよね。
あと、ナメック星でのザーボンさん、ドドリアさん。ベジータの戦闘力が22000超であることが判明したときに二人揃って、
ザーボンさん「故障だとは思うが・・・」
ドドリアさん「そりゃ完全な故障だぜ、お前のスカウターは旧型だからな」
とか言ってました。実際の仕事で何の根拠も無く測定結果を信じず黙殺したら、普通は上司から説教ですよ。
ギニュー特戦隊のジースにいたっては、ベジータの戦闘力が予想以上に上がったことに動揺して「ちくしょー、スカウターの故障だ!(グシャッ)」とスカウターを握りつぶす始末。モノに当たるようじゃおしまいと言うか、あんた自分で壊してるやんっていう。
スカウターは毎回正しい数値を示してくれてるのに、都合が悪いからといって信じないようじゃ、何の意味もない。せっかくフリーザ様が予算割いて下級戦士にまで支給してくれているというのに、宝の持ち腐れですね。
特にオチはないんですが、書くこと無くなったので、このへんで。
余談ですが、スカウターって測定不能な数値になったときにどうしてイチイチ爆発するんですかね?「戦闘力上限オーバーError!」とかなんとかエラーメッセージ出せばいいだけのような気がするんですけど。