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「為替ヘッジ有り」の投資信託を保有している人は、米ゼロ金利解除に要注意

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こんにちは、意識低い系サラリーマンのKENです。

 

アメリカが9年半続けたゼロ金利政策を終了させて利上げに動いたことが、世界中で注目されています。高金利目当てで新興国に流れ込んでいた資金がアメリカに逆流することにより、新興国経済が一時的にピンチに陥ると言われています。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

今後の世界経済がどうなるか、ということは経済学者や評論家などの専門家の方におまかせするとして、今回は「為替ヘッジ有り」の投信信託を保有している人は、商品見直しをしたほうがいいんじゃないか、というお話をしようと思います。

 

「為替ヘッジ」とは?

投資信託を購入したことのある人や興味がある人は、投資信託の名称に「為替ヘッジ有り」「為替ヘッジ無し」と書かれているのを見たことがないでしょうか?

 

そもそも、為替ヘッジとは何か。端的に言ってしまうと、アメリカ株などの通貨の異なる資産に投資する際の為替の影響を無くすことです。為替ヘッジ有りの投資信託を購入すれば、円高に動いても円安に動いても資産価値に影響を受けないため、純粋に株や債券の資産の上げ下げのみを享受できます。

ただ、為替ヘッジを行うと、「為替ヘッジコスト」と呼ばれるものが生じます。ヘッジを行う2つの通貨の間の金利差がコストとなります。

このあたりの詳しい説明は、伊予銀行のサイトがわかりやすいです。

www.iyobank.co.jp

 

 

今後日米の金利差が広がっていくと、為替ヘッジコストが増大する

リーマンショック後、日本に比べアメリカの株が相対的に好調だったこと、両国とも短期金利がゼロに近かったため為替ヘッジコストをほとんど無視できていたこと、為替が乱高下していたこと・・・などの要因が重なり、ここ数年為替ヘッジ有りの金融商品は手堅い人気を得ていました。

しかし、アメリカがゼロ金利解除に踏み切ったことにより、今後日米の金利差は広がっていきます。*1

 

仮に、日本の金利が0.1%、アメリカの金利が4%ほどになったら、為替ヘッジだけで3.9%も取られてしまい、これでは何のための資産運用なのかわからなくなります。株式の期待リターンは概ね年率5%ほどと言われていますので、リターンのほとんどを食われてしまいます。

 

為替ヘッジ有りの投資信託を保有している人は、今後のアメリカの利上げ状況を注視しつつ、投資信託乗り換えを検討してもいいかもしれません。

 

 

今回はこのあたりで。

 

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*1:新興国などへの影響を鑑みて少しずつ利上げを行っていく方針のようですが