普通の主婦(といっても、漫画家さんですが)が、ノリと勢いでアパート経営に挑戦する「主婦でも大家さん」というコミックエッセイが面白いです。読んでると胃が痛くなってくるのがたまにキズですが(笑)
シリーズ物で、現在のところ3冊刊行されています。
主婦でも大家さん
主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 (朝日コミックス)
- 作者: 東條さち子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: コミック
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「家賃収入でウハウハ左団扇生活」を夢見た筆者が、2階建て4部屋のアパートと3階建て16部屋のアパートを購入。特に3階建てアパートのほうは、数千万円の借金をかかえてまでの一世一代の大勝負!
このコミックエッセイシリーズ通して最大の敵(?)として登場する「税金」。たしかに不動産購入時や運営時に様々な税金で苦しめられるのはわかりますが、でもそれって事前に下調べしておけばわかることだと思うんですよね・・・どうもこの作者さんはそのあたり勢いだけで突き進んで無鉄砲な気がします。資金繰りの関係上やむを得なかったとはいえ、サラ金まで活用しちゃってますし。
他人事とはいえ、読んでて胃がキリキリしてきます・・・
大家さん10年め
「自宅のお隣の物件が売りに出されてる?ラッキー!将来的に大きな土地として活用できるし、それまでの間は賃貸にしておけばいいよね」的なノリで、お隣の物件購入を決めた作者さん。しかも、普段はタクシー運転手の旦那さん名義でローンを組んでいるのに、その旦那さんはタイミング悪く免停で休職中。それなのに、あの手この手でローンを組んで物件購入を強行します(振り回されている旦那さんが気の毒に思える・・・)
コミックエッセイのネタ的にはその強行突破はたしかに面白いのですが、もうここまでくるとスリルを楽しんでいるとしか思えない気もします・・・(笑)
しかもその「お隣」を賃貸に出したところ、いろいろと対人トラブルに見舞われ・・・
不動産投資に興味を持った時期もありましたが、苦労続きのこの作者さんを見ていると、株式とかの証券投資だけでいいや、って思えちゃいます。実物資産投資は難しい。
大家さん引退します
今回も今回とて、綱を渡りつつ新しい物件を購入する作者さんですが、この巻では大きな決断をします。
日本の税金の高さや役人の対応などから、日本に嫌気が差してきたのか、日本脱出を志します。スリランカで知り合った友人から、スリランカでの共同でのビジネスを持ちかけられたらしく(大丈夫なのかな、この話・・・)、その資金作りと日本での不動産経営のフェードアウトのために、手持ちのアパートの1棟を売りに出すことに。
不動産売却時のやりとりがリアルに知れて、この巻もなかなか興味深い話となっています。
スリランカでの事業のコミックエッセイも読みたい
結構批判的に(?)レビュー書いちゃいましたが、話自体は不動産経営の怖さや厳しさがリアルに伝わってきて、読み応えあります。スリランカでの友人との共同事業の話もいつかコミックエッセイで読んでみたいですね。
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