平成29年度春季より新しく始まった情報処理試験「情報処理安全確保支援士」の合格率が発表されました。
以前の記事で「情報処理試験の名前が改定になったタイミングや、新しい資格が登場したときは、初回試験は難易度は易しめの場合が多い」と書きましたが・・・結論から言うと、予想は外れました(笑)
合格率は「情報セキュリティスペシャリスト」とほぼ同じ
情報処理安全確保支援士の初回試験の合格率は16.3%でした。
「情報処理安全確保支援士」の前身である「情報セキュリティスペシャリスト」の過去の合格率が、概ね13%~18%程度ですので、合格率だけ見るとほとんど同じですね。
応募者数、受験者数共に少なめ
合格率は情報セキュリティスペシャリストとほぼ同じくらいでしたが、今回の試験の応募者数:25130人、受験者数:17266人は最低水準となりました。(情報セキュリティスペシャリストは応募者数概ね25000人~30000人程度、受験者数は概ね18000人~20000人程度)。
情報処理安全確保支援士は資格維持のために定期的に講習などを受ける必要があり、またその費用も3年間で約15万円と結構なお値段がします。このあたりが受験者数などの減少に繋がったんでしょうか?
引き続き、この資格の将来性に注視したい
とにもかくも、今回の試験によって3000人近い合格者が出たわけですが、このうち何割くらいが「情報処理安全確保支援士」として登録するか、興味深いところではあります。
維持費用の高さなどの問題もあり、この資格が今後どの程度広まっていくかは未知数なところもありますが、高度に情報化された現代社会でセキュリティのスペシャリスト人材を増やすことが急務であることは自明の理なわけでして。国の肝入りのこの「情報処理安全確保支援士」をITベンダー等がどのように受け入れていくか、引き続き注視したいところです。