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【ネタバレ注意】細田守監督のアニメ映画「未来のミライ」を観た感想

「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」などでおなじみの細田守監督の新作アニメ映画「未来のミライ」を映画館に観にいってきました!

 

 

 

 

ネタバレ含みつつ感想を書きます。

 

 

 

あらすじ

とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。

ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。
両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。
そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、
不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。

“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。
それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。

待ち受ける見たこともない世界。
むかし王子だったと名乗る謎の男。
幼い頃の母との不思議な体験。
父の面影を宿す青年との出会い。

そして、初めて知る「家族の愛」の形。

さまざまな冒険を経て、ささやかな成長を遂げていく“くんちゃん”。
果たして、“くんちゃん”が最後にたどり着いた場所とは? 
“ミライちゃん”がやってきた本当の理由とは―

それは過去から未来へつながる、家族と命の物語。

ストーリー |「未来のミライ」公式サイトより引用

 

 

家族の絆をテーマにした本作品。広告などでは「この夏最大の感動」と銘打たれていました。

 

未来から妹のミライちゃんが会いに来たり、飼い犬のゆっこが怪しげなおじさんの姿になってしゃべったり、いろいろSFチックなことは起きますが、その現象について詳しい説明は特になし。

 

ある意味で細田監督らしい作品とも言えるかもしれませんね。SF考証を深堀するよりも、物語の流れや登場人物たちの心の動きをメインに据えています。

 

 

お母さんとお父さん

このことを映画の感想として書くかどうかちょっと悩んだんですが、映画の前半で一番気になった部分だったので触れておきます。

 

本作のお母さんは二人目の子ども(ミライちゃん)を出産しますが、育児休暇を短めにして早々に仕事に復帰するため、ちょうどそのタイミングでフリーランス(建築家)になったお父さんが育児・家事・仕事の三足のわらじを履くことになります。

 

当然のことながら超大変でてんてこまいなわけですが、それに対してお母さんが特に労うでもなくダメ出ししまくるわけですよ。お母さん、あんたそりゃないだろ、と。もし逆の立場で育児・家事・仕事やってるときにお父さんからダメ出しされたら、絶対怒るでしょ・・・?

 

と思いながらみてて、映画の本旨よりも前半はそっちが気になってばかりいました。

 

その後、

「お父さんは1人目の子ども(くんちゃん)のとき、仕事を理由に家事も育児もまったく手伝わなかったため、奥さんから軽く恨まれていた&家事育児の要領がわからない」

という事実が判明しまして・・・うん、そりゃまあ、お父さんダメ出しされても仕方ないのかも・・・(笑)

 

まあ、お父さんもお母さんも目先のことでいっぱいいっぱいで、お互いなかなか気遣えないこともあったんでしょうね。本編最後のほうではお互い労を労っていて微笑ましかったです。

 

 

大人の正論は子どもには通じない

本作のテーマの1つとして、「子どもの目には大人の世界はどう映るか」というものもあるかと思うんですが、くんちゃんに対して周りの大人が言うことって正論ではあるんですよね。

 

「なんでおもちゃ散らかしっぱなしにするの。早く片付けてよ」

「下の子が産まれたばかりなんだから、もう少し良い子で協力してよ」

「お兄ちゃんなんだから、妹を可愛がってよ」

 

うん、確かに全部正論です。しかしそんな正論は子どもには届かないんですよね。

 

「まだおもちゃで遊んでいたいのに・・・散らかしっぱなしのほうが楽しいのに!」

「なんで赤ちゃんばかり可愛がるの?僕のことは可愛くないの?」

「ミライちゃん、好きくない。お兄ちゃんなんかになれない!」

 

自分も二児の父親なので、ついつい親視点で見てしまいますが(少女時代のお母さんとくんちゃんが家を荒らしまくるところなんてもう見ていられなかった・・・)、子ども視点ではそんな大人の事情なんてわかるはずがないんですよね。

 

子どもの目線で物事を考えてあげなくちゃ・・・というのはわかってはいますが、言うは易し、親という生き物の永遠の課題なのかもしれません。 

 

 

なんだかんだ言って「くんちゃん」は素直な良い子

妹の登場によってすっかり赤ちゃん返りしてしまったくんちゃん、わがまま放題暴れ放題なわけですが、なんだかんだいっても根は素直な良い子なんだなぁと感じました。

 

特に、少年時代のお父さんの自転車練習風景を見たときのくんちゃん。

 

体の弱かったお父さんは小学生になってもなかなか自転車に乗れなかったわけですが、そんなお父さんを一生懸命応援するくんちゃん、本当にええ子やと思いましたね。というのも、くんちゃん自身はその直前に自転車成功しているわけですよ。まだ4歳なのに。

 

僕だったら絶対ドヤ顔してましたよ。「ふ、まあ僕は乗れたけどね」って。ほんと、くんちゃんは素直な良い子。

 

あと、クライマックスの怖い怖い地下のホームで赤ちゃんのミライちゃんを発見して、必死で助けようとしたくんちゃん。そのとき初めて「僕はミライちゃんのお兄ちゃんだ!!」と自覚するわけです。くんちゃん、格好良い・・・

 

ベタといえばベタな展開ではありますが、あの場面は素直に感動必至でした。うんうん、良かった良かった・・・

 

 

 

夏はまだまだ続くので、「この夏最大の感動」かどうかはまだ断定できませんが、観て後悔はしない作品でした。