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コミックエッセイ「理系の人々」は理系が読んでも文系が読んでも楽しめる名作

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世の中には2種類の人間がいる。そう、「理系」と「文系」。その2種類のうちのひとつ、「理系」人間にフォーカスを当てたコミックエッセイが「理系の人々」です。

 

「理系あるあるネタ」の宝庫

理系の生活様態、理系の考え方・価値観、理系の仕事・・・などなど、「理系あるあるネタ」が凝縮された、まさに理系コミックエッセイ。作者のよしたにさんが情報工学科→システムエンジニアと理系一色の人生を送ってきた中で培ってきた理系ネタがこれでもかというくらいに披露されます。

 

ネタの内容はシステムエンジニア方面や物理方面など、作者よしたにさんの属性に多少偏っています。ですが、生物学や化学など多方面のネタも読者からの投稿ネタによってカバーしているので、理系全般に渡るネタを楽しめます。

 

コミックエッセイの醍醐味と言えば、やはり「あー・・・こんなことあるわー、わかるわかる」という共感の連鎖だと思うのですが、その点この「理系の人々」は理系方面の方の期待に充分に応えてくれます。

 

文系の妻が読んでも面白かった

いつもなら自分の気に入っている本は妻にも勧めて、本の内容を語り合って一緒に盛り上がったりするのですが、この本は当初妻には勧めませんでした。というのも、うちの妻は「学生時代は数学・理科が大嫌いだった」と公言してはばからない文系人間。きっと勧めても合わないと思っていたのです。

 

そんなある日、会社から帰宅したら妻が「理系の人々」を興味深げに読んでいました。文系の妻が読んでネタがわかるのかな?と思い聞いてみると、

妻「価値観が違いすぎて面白い。異文化との交流って感じかな」

とのこと。

 

どうやら珍動物を眺めるような視線で読んでいたっぽいですが、何はともあれ気に入ってくれたようでなによりw

理系的考え方になかなか理解を示してくれないパートナーのいる人は、ダメ元でこの「理系の人々」を勧めてみるのもありかもしれません。

 

作者よしたにさんの意図通りかどうかはわかりませんが、理系が読んでも文系が読んでも楽しめる「理系の人々」はコミックエッセイの名作ですね。

 

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