慢性的な人手不足で、求人倍率が高まっていますね。2016年9月時点での求人倍率は1.79倍とのこと。しかし、職種によって求人倍率は大きく異なるようです。
事務職は非常に競争率が高い
職種別でみるとインターネット専門職(5.07倍)、組込・制御ソフトウエア開発エンジニア(4.40倍)、建設エンジニア(4.20倍) などが高い倍率となっています。
(中略)
2016年4月の「オフィスワーク=事務職」の転職求人倍率は0.44倍(昨年同月0.53倍)でした。ここのところ0.4~0.5倍台で推移しており、競争率が高く、仕事が少ない状況が続いていると言えます。
IT系の専門職が求人倍率4~5倍と人手不足感が顕著になっているのに対し、いわゆる「事務職」の求人倍率は0.5倍程度。かなり競争率の高い職種となっています。
事務職を希望する人がこの少ない椅子を勝ち取るためには、どうすればいいのでしょうか?
基本スキル(パソコン操作、Word・Excel)+「何か」のスキルがあれば有利
いわゆる事務職に必要なスキルとしてまず挙げられるのが、パソコン、Word、Excelなどの操作に必要なスキルでは無いでしょうか?というか、最低限のスキルと言えるかもしれません。
ただ、いまのご時世はこれら基本スキルを備えている人が多いため、これだけではとても他人との差別化を図れません。基本スキル+アルファのスキルが必要となってきます。
僕の友人の例ですが、今年保育園の事務職に採用された人がいます。採用人数1に対し相当数の応募があったようですが、見事競争に勝ち抜きました。秘訣はなんだったのか?
その友人は、パソコンの基本スキルは当然として、それにプラスして簿記資格と保育士資格を有していたのです。特に、保育士資格は非常に有利に働いたようです。保育園側としては、どうしても保育士の人手が足りないときなどに、緊急のヘルプ要請などをお願いできる魅力が大きかったのでしょう。
この話はやや特殊な例ですが、他人との差別化を図れるスキルや資格は就職戦線を戦い抜く上で欠かせません。
プログラミング・スキルは事務職と非常に相性が良い
一般的に、事務職を狙うにはどういったスキルを持っていると有利かと言えば、プログラミング・スキルではないかと考えます。
プログラミングといっても高度なスキルを身につける必要は無く、事務仕事を効率化することの出来るVBA(「Visual Basic for Applications」の略)を覚える程度で充分です。
Visual Basic for Applications - Wikipedia
マイクロソフト社が1990年代に開発していた汎用プログラミング言語・Microsoft Visual Basicを、同社製品のMicrosoft Officeに搭載したものがVBAである。VBA を使用することで、ExcelやAccess、Wordなど、Officeのアプリケーション・ソフトウェアの機能をカスタマイズしたり、拡張することができる。
ExcelやWordと言ったマイクロソフト製品の機能を拡張したり、処理を自動化する際に使用する言語です。IT専門職が使うような本格的な言語に比べて習得難易度は低めな上に、習得すれば非常に便利な道具になります。
Word、Exelなどのマイクロソフト製品の基礎知識があれば、非エンジニアでも比較的容易に習得することが可能です。事務職に就きたいと考えている人はこのスキルを身につけておけば、就職活動で有効な武器となることでしょう。