家庭環境(父親)の影響で、やや捻くれて育ってしまったヒロイン・青ちゃんの活躍する漫画「淫らな青ちゃんは勉強ができない」が面白いです。
第1話「男なんて」より
元凶は官能小説家の父親によって名づけられた名前の由来。読み進めていくと親父は親父なりに娘を大事にしているとわかりますが・・・
- 男嫌いの青ちゃんと、リア充王の木嶋くん
- 「淫らな青ちゃんは勉強ができない」←誤解を招くタイトル
- リア充王・木嶋くんを寛大な心で許そうと思う
- 追記(1):青ちゃんのデレ度&淫ら度がさらにアップ!(3巻感想)
男嫌いの青ちゃんと、リア充王の木嶋くん
官能小説家の父親の影響もあり、「男はみんな性欲の塊」と思い込んでいる青ちゃん(必ずしも間違ってはいないけど)。遠くの国立大学に通って親元を離れたいが一心で勉強に励み、成績は常に上位。恋愛だのなんだの性春青春なんてしてる暇ない!・・・はずなんですが、そんな青ちゃんを気に入ってリア充王・木嶋くんがアプローチをかけてきます。
本作はそんな凸凹な男女を中心にした純愛漫画です。
「淫らな青ちゃんは勉強ができない」←誤解を招くタイトル
キャッチーなタイトルと表紙の少女。ここだけ見るとかなりエロい漫画に思えますが、正直そこまでエロくないんです、この漫画。
同じくタイトルに「淫ら」と付く下記漫画に比べれば、本作のエロ度なんて可愛いもんです。
それよりも青ちゃんと木嶋君の細かな心情の変化や触れ合いを通した「純愛」にこそ、この漫画の真価があります。
むしろ話の流れやノリ的には少女漫画に近いかも。最近の少女漫画は充分過激だとかそういう突っ込みはとりあえず横に置いといて。
露骨なエロを嫌う層からは敬遠されそうなタイトルと表紙なので、そういう意味ではちょっと損してるんじゃないかなと思います。逆に、エロを期待してこの漫画を買った人は期待ハズレに感じるかもしれませんしね。
リア充王・木嶋くんを寛大な心で許そうと思う
余談ですが、青ちゃんにアプローチをかけてくる木嶋くんはリア充王の名に恥じないスペックの持ち主です。イケメン、運動神経抜群、性格良し、男女問わず友達多し・・・
僕のような灰色の学生生活を送っていた人間にしてみれば、まったく持っていけ好かない奴だ・・・そんなふうに思っていた時期が僕にもありましたが、次のセリフを読んだ瞬間木嶋くんへのわだかまりは解け、寛大な心で木嶋くんを許そうと思えました。
木嶋君「だって俺 童貞だし」
木嶋君のこと誤解してました。彼は良い奴です。是非とも幸せになって欲しいですね。
追記(1):青ちゃんのデレ度&淫ら度がさらにアップ!(3巻感想)
3/17に待望の3巻が発売されました。
元々ツンデレ属性を備えている青ちゃんですが、3巻からはデレ度がアップします。(不可抗力とはいえ)勉強会をサボって海でイチャついたり、風邪で寝込む木嶋くんをお見舞いにいってご飯を作ってあーんしてあげたり・・・もういっそのこと付き合っちゃいなYO!って言いたくなるくらい、傍からみるとほとんど恋人状態。
しかも、自分のことを好きなくせに実際には手を出そうとしない木嶋くんにこんなことまで言ってのけています。
青ちゃん「木嶋くん 好きな人とはしたいんでしょ?なんでしないの?」
こんなこと好きな女子から面と向かって言われたら、平均的なエロスを持つ10代青少年であれば100人中99人以上が迷わず押し倒しそうなものですが、木嶋くんは「好きだからこそ自分の欲よりも堀江のことを大事にしたい」などと、どこの聖人君子だよと突っ込みたくなるようなセリフをしれっと言い放ちます。童貞のくせに。
かようなほどにデレデレな青ちゃんと聖人君子の木嶋くんですが、木嶋くんをこのまま好きになってしまいそうで怖い青ちゃんは「勉強の邪魔だから」という名目で木嶋くんを突き放してしまいます。
良いヤツ過ぎるイケメンの木嶋君は、その言葉を額面どおり受け取って身を引こうとしますが、そこで思わず飛び出てしまった青ちゃんの本音。
第15話「君を想えば」 より
紆余曲折を経て、ついに両想いになる2人。いよいよ本格的なラブラブ展開に突入するのか、それとももう一波乱あるのか・・・目が離せません。
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