「それを言われるともうこちらとしては返す言葉が無くなるんですが・・・」としか言えなくなる状況ってありますよね。
無駄な作業をやってると感じるときが一番空しい
僕は中堅システム開発会社に勤めています。システム開発の工程にチェック作業やテスト作業は欠かせません。チェックやテストのやりかたは会社や部署によっていろいろあるでしょうが、うちは、
- セルフチェック(机上)
- クロスチェック(机上)
- 会議形式のレビュー
- 単体テスト
- 結合テスト
みたいな感じ。良くも悪くも昔ながらのウォーターフォール開発。この流れに関して特に不満があるわけではありません。以前いた会社でも似たようなもんだったし。
不満があるのは、重複作業が多いこと。
「その確認って既に単体テストでやったじゃないですか。何故結合テストでも同じような確認するんですか?」
「いやいや、それは机上チェックで確認すべきことでしょ。実際その確認はセルフ/クロスチェックでやってるのに、何故また単体テストで同じこと確認するんですか?」
と感じる作業が多々あるんです。
そこんとこ上司にツッコミを入れても、「うちは昔からこのやり方でやっているから」と取り付くしまがありません。
「PDF→印刷→上司が判子→スキャン→PDF」 これ何かの儀式?
バグの無いプログラムは存在しない。結局最終的には品質と工数のトレードオフってだけの話なのに・・・
冗長な確認作業を「昔からやってるから」という理由でやらされるのに、スケジュールの前倒しや工数圧縮は度々求められると言うジレンマ。だったら少しでも無駄な作業を失くすべく重複作業の削減など作業工程の見直しを提案すると、上司からは最強のセリフが飛んできます。
「念のため何重にも確認することが大事だろ。もしバグが残っちゃった場合、責任取れんの?」
責任取るのはお前(上司)の仕事だろうが!という売り文句に買い文句はとりあえず置いといて、これ言われるともうこっちとしては何も言えなくなるんですよね。と言うのも、ソフトウェア開発において「絶対もうバグは残っていない」なんて断言できるようなケースなんて皆無に等しいんですよ。 だからといって延々とチェックやテストを続けるわけにもいかず、どこかで見切りをつけて品質と工数のトレードオフを計るしかないんです。
将来的に何かしらのバグが顕在化した場合、上司がそれみたことかとドヤ顔で責め立ててくることは容易に想像できます。まあ最終的に責任取るのは上のほうの人間としても、将来さらし者にされるリスクを負ってまでこちらとしても業務改善をしようなんて気にはさらさらなれないわけで・・・
こんな状況を放置しておいたら、生産性なんてあがりっこないと思うんだけどなぁ・・・とはいえ、職場環境を内部改革するなんて並々ならぬ労力が必要なわけで(うちの上司の性格上、特に。)、そんなことでがんばるくらいならとっとと転職を考えたほうがナンボか楽そうです。
この会社もあと1~2年くらいで離脱を考えようかな。穴をふさぐ気も無い泥舟からはとっとと逃げ出すのが賢明。