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よしたにさんは理系ネタを描いているときが一番輝いていることを、「理系の人々」最新6巻を読んで再確認

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理系人間の生態を面白おかしく描いたコミックエッセイ「理系の人々」6巻を読みました。 

理系の人々 6 (KITORA)

理系の人々 6 (KITORA)

 

 

よしたにさんの真骨頂は理系ネタにあり

「理系の人々」作者のよしたにさんは、他にも「ぼくの体はツーアウト」や「いつかモテるかな」など、いろいろなジャンルのエッセイを描いています。 

www.ishikihikui-kei.com

 

「ぼくの体はツーアウト」は健康な体を手に入れるため、「いつかモテるかな」はモテ体質に変身するため、よしたにさんが体を張っていろいろな場所へ取材しに行く話がメインです。これはこれで面白いんですけど・・・なんかいまひとつ物足りないんですよね。失礼な言い方かもしれませんが、取材に行っているよしたにさんから「仕事のため仕方なく」というオーラを感じるんです。気のせいかもしれませんが。

 

やはりよしたにさんの真骨頂は「ぼく、オタリーマン」や「理系の人々」みたいに、よしたにさんのナマの人生経験から滲み出てるようなネタにこそあると思うんです。中でも、よしたにさんの十八番「理系ネタ」を詰め込んだ「理系の人々」が最高です。この本にも「3D CGモデリング」だとか「最先端の科学高校」への取材ネタもあるんですが、よしたにさん自身が興味のある分野のせいか、生き生きしている気がします。気のせいかもしれませんが。

 

ネタの枯渇が心配

そんなわけで、よしたにさんの作品の中でも僕は「理系の人々」がイチオシなわけですが、不安材料もあります。というのも、「理系の人々」は理系ネタ全般を取り扱っているといっても、メインとなるのはよしたにさんのシステムエンジニア時代の職業経験を生かしたネタです。システム開発現場という名の地獄(多少語弊あり)で酸いも甘いもかみ締めたからこそ描けるネタ。それこそが「理系の人々」のコア部分です。

 

しかし、よしたにさんはシステム開発会社を6年前に辞めて、いまは専業漫画家。過去の記憶を辿りながらネタを描かれていますが、新しい経験を積んでいない以上、いつかはネタの源泉が枯渇するのは自明の理。このまま「理系の人々」を描き続けていけるのか、気になります。

 

ネタ収集のためだけにシステム開発会社に再就職、とかやってくれたら(読者は)最高に楽しめるのですが・・・まあ、やんないでしょうねw

 

 

理系の人々は何気に実写ドラマになってたりします。こちらも要チェック!

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