会社との契約内容を巡ってプチバトルを繰り広げたという人から、匿名で寄稿記事を書いてもらいました。
筆者側もうっかりしてたところはあるかもしれませんが、会社側の対応が酷すぎる・・・
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はじめまして!
タイトルの通りですが、最近ひどい目に合いました。自分のブログに載せて身バレが怖いので、KENさんにお願いして掲載してもらうことにしました。
「こんなこともあるんだな」ということで誰かのお役に立てればと思います。でも、とてもレアケースだと思う(思いたい)ので、誰の役にも立たないかもしれません!(そうであることを祈っています。)
バイトだと思っていたら外注処理されていた!
簡単に内容を知りたい人のために、概要をまとめます。
<経緯>
- バイト求人が出ていた。
- 応募して採用される。働き始める。
- 働いて四ヶ月。お給料を毎月銀行振込にて受け取る。
- 四ヶ月目にして、バイトじゃなくて外注として勝手に処理していることが判明。(全く身に覚えのない請求書が会社内部で勝手に作成される。)
- バイトじゃないのかと問い合わせる。
- 社長「どうしていいかわからない」(沈黙)
- 「じゃあ、外注でいいので、条件交渉し直してください」→電話待ち(待機)
- 連絡なしに、会社内部のチャットから全部削除される。
- 最終月の給与未払い(゚Д゚)
- 一応連絡ついて、給与は払ってもらえる…ことになっている。。。(待機)
というのが大体の流れです。
ちなみに、最後連絡がついた時に「鍵を返しに来てください」と言われて、「郵送します」と言ったら、「最後くらいきちんとしましょう」って言われて、「お前が言うな」的なブチギレをしてしまいました。
癇癪だめだめ。こういう時は冷静さを保つようにしたいものです。(まあ、その時点でもう関係は修復不可能なほどこじれていたので、別に構わないといえば構わないのですが。)
外注ってどういうこと?外注だと何が困るの?
この話を友人たちにしたら、結構みんな理解してくれなかったので、説明しておきます。
バイトというのは、雇用関係です。外注というのは、独立した事業主として、契約を結ぶことです。
「別にお金を払ってくれるならどっちでもいいんじゃない?」って思われるかもしれませんが、バイトであれば、給与所得者になるので、給与所得控除が使えます。外注だと、独立事業主になるので、経費等自分で計算し、税務署に申告しに行く必要が生じます。
外注であれば、自分の仕事にかかった経費を厳密に管理する必要があります。だから、バイトと見せかけて外注、というのは大変困りますし、もし、外注にするのであれば、「最初から言えよ!!」という話になるわけです。(私の場合、4ヶ月も知らなかったので、当然、収支管理なんてしていません。)
会社からすると外注は便利な存在です。労災も関係ないし、切ろうと思えばいつでも切れる。そうですね。だから、こんな風に簡単に切られてしまったわけです。
私の悪かったところとは?
数人には指摘されましたが、私の悪かったこと、それは契約をきちんと結ばずに仕事を始めていたことです。
仕事が初めて経験する内容だったため、もしやり始めて、全くできなかったら、その時点で辞めるべきだと判断していました。その場合はお給料も受け取れないな、と。
だから、曖昧なまま始めてしまっていたわけです。きちんと「やれる」と判断した時点で契約を確認しておけばよかったです。
こうなった時の相談先はどこ?
外注だと会社に処理されている場合には、労働者ではなくなるので、労働基準監督署では相談に乗ってもらえないとかなんとか聞きました。でも、多分行ったら聞いてくれる・・・と思うのですが、一番確実なのは税務署なのかと思います。
私は、実際には相談には行っていません。
未払い給与が支払われたら、もう忘れて次に行こうと思っています。時間がもったいないですし、そんな会社は私が何もしなくてもきっと自然淘汰されると思うからです。
もし給与が支払われずに相談に行くことになったら、続きを書きますね。こういう事態に陥らない為にしておくべきこと契約書をきちんと交わしましょう!
労働者として自信がない時には、ちょっと言いにくかったりするんですけどね・・・。私もそのタイプです・・・。でも、当然の権利なので、きちんとやりましょう。それをする自信がなければ、悪いことは言いません。大きい会社、労務関係がしっかりしている会社だけと仕事をすることです。私も次は派遣にでも登録しようと考えています。
まとめ
小さい会社でバイトとして働いていたら、バイト(給与所得者)じゃなくて外注(個人事業主)として勝手に処理されていたよ、という話でした。
給与所得者と個人事業主では、控除の枠やすべきこと(申告など)が大きく変わるので、労働者としては注意が必要です。
普通の会社であれば、労働者にだまし討ちで勝手に請求書を作る、なんてことは行わないはず・・・です(ちょっと人間不信)。でも、こういうケースもあるので、やっぱり自身の危機管理をしっかりすることが必要だと思わされます。
ちなみに、会社の言い分としては「わざとじゃない」「悪意はない」だそうです。「悪意がない」としても、私が被る不利益に対して目を瞑っていい、ということにはならないと思うのですが。「悪意がないから私たちは悪くない」という意味不明な主張を繰り返していました。
悪意がなければ何してもいいんですかね?
そして、元派遣会社勤務で、独立して会社を立ち上げている(社長含む)のに、雇用関係にそこまで無知というのはありえないでしょう。「悪意がない」というのも信じがたいところです。
読んでくださってありがとうございました。
追記)結局仕事が回っていないのか何なのか「仕事をしてほしい」という連絡がありました。
「不審感しかないので無理」と伝えたのですが、そもそも本当に継続して仕事してほしいのであれば、まずは条件の提示じゃないのでしょうか? そして、謝罪がないんですけど!!
なんか「会社として〇〇だから、そのあたりのことを理解してもらいたい」とか自分たちのことばかり押し付けてきましたが、「そんなん知らんがな」と思いました。
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なんかもう、「わざとじゃない」とか、仮にも企業の言い分じゃないですよね・・・子どもか!
そのくせ言うに事欠いて「最後くらいはきちんとしましょう」とか、人を舐めるにもほどがある。筆者が切れた気持ちがわかります・・・
本件、会社側の非と考えられるポイントとして、
- 求人広告にはバイトと謳っていたのに、実際は外注契約だった
- 外注関連の書類を勝手に処理していた
- 正当な理由の無い給料未払い
などが挙げられると思います。
何かしらの法律に違反しているような気がしますが、僕も法律には疎いのでなんとも言えません。
著者は「税務署に相談してみる」と言われていますが、法律の専門家に相談してみる、というのも1つの手かもしれませんね。