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機動戦士ガンダムF91の小説を読んだときの思い出

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確か小学校6年生くらいの頃、ガンダム好きが高じて普段小説なんて満足に読んだこと無いのに「機動戦士ガンダムF91」の小説を買って読んだことがありました。 

 

読んだ当時を振り返りつつ、感想を書きます。

 

序盤の主役はマイッツァー・ロナ

F91の小説は上下巻の構成ですが、上巻の大半は「映画開始時点」よりも過去の話です。

 

しかも、主人公のシーブックやヒロインのセシリーではなく、コスモ貴族主義の提唱者にしてセシリーの祖父であるマイッツァー・ロナの話が序盤のメイン。

 

マイッツァーの若かりし時代から始まって、ブッホ・コンツェルン(クロスボーンバンガードの母体となった企業)を立ち上げるまでの経緯やマイッツァーの政治的思想、ロナ家の名前を得てコスモ貴族主義を考えるようになったいきさつや、挙兵のきっかけ・・・等々、今読むとよだれが出そうなほど気になる設定やエピソードのオンパレードです。

 

しかしそこはそれ、初めて読んだときは政治にも経済にも興味の無い鼻たれ小僧の小学生時代でしたから、「なんとかコンツェルンとかどうでもいいから、早くMS同士のドンパチすればいいのに・・・退屈だ」とか思ってましたw

 

まあ普段小説読まない小学生ならこんなもんです。

 

 

登場人物の心理描写が綿密 

映像化作品の小説における醍醐味の1つとして、劇中では諸々の事情で表現し切れなかった登場人物たちの心情描写がありますよね。

 

特にシーブックとセシリーの関係性なんて、映画見てたときはなんか始まると同時に学園祭のミス・コンテストに出るかどうかでケンカしてたのに気づいたら相思相愛っぽく描かれてて「??」って感じになったんですよね。

 

本小説ではシーブックとセシリーの出会いの場面から描かれてて、ほのかに相手を意識する様子や、学園祭で2人が揉めてた理由、戦争に巻き込まれて、後に再会したときの気持ちなど、男女の心の機微が丁寧に表現されています。

 

今読んだら面白いんでしょうけど、小学生男子にとって興味があるのは男女の恋愛の機微よりもMS同士のドンパチなので(以下略)

 

 

ガンダムはアニメ自体もそうですけど、小説版も子どもよりも大人向けだなと再認識。ガンダム好きの大きなお兄さんお姉さん達は、小説版読んでみると面白いかもしれません。