意識低い系ドットコム

漫画の感想、IT業界のよもやま話、古銭収集など、雑多な話題を意識低くお届けします

漫画「夫の扶養からぬけだしたい」を読んだ感想

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

「収入が無い」

「家事・育児がちゃんとできていない」

と、夫から嫌味を言われたりマウントを取られている妻が、物理的にも精神的にも夫から独立するために奮戦する漫画「夫の扶養からぬけだしたい」を読みました。

 

若干ネタバレ含みつつ、感想をつらつら書いてみます。 

 

 

 

暴言を吐く夫

この夫、暴言のデパートかってくらいに、とにかく妻に暴言を吐きまくります。

 

「部屋きったな!ちゃんと片づけなよ。昼間何してたの?主婦でしょ?」

 「たった40万(総額)の収入で共働きって堂々と言えるの?」

 「助けてって言えば助けてもらえるなんて、そんなの仕事じゃ通用しないよ?ももこは社会経験が無いから考えが甘いんだ」

「酷い?僕は優しいほうだよ。ももこみたいな家事ができない主婦を長い目で見守ってあげてるんだから」

etc…

 

よくもまあこれほど暴言のレパートリーがあるなと感心するレベルです。

 

僕の妻にも読んでもらって感想を聞きましたが、

「この夫がむかつく、殴りたい!って以外に感想が浮かばない」

と言われましたw

 

この夫婦は物語中では最終的に離婚には至りませんでしたが、仮に離婚となればこれだけの暴言を日常的に吐いている夫は相当不利になっていたと思われます。

 

 

「相手のつらさに気づいていない」という点ではどちらも同じ

でまあ、夫の暴言の数々は論外として・・・結構この夫婦似た者同士のところもあるんですよね。

 

小さい子どもを抱えて家事にパート、保育園もなかなか見つからず1人で苦戦する妻。夫はそんな妻を「家事も育児も満足にできない」となじり、つらさを理解しようとしません。

 

しかし、実はこの夫も会社ではパワハラまがいの上司から苦しめられ、それでも家族のためといっぱいいっぱいの精神状態で働いていたことが後半明らかになります。だからといって暴言を吐いていい理由にはなりませんが、夫は夫なりに懸命に家族を支えようとしていたのは事実です。

 

そしてそんな夫のつらさ、プレッシャーを妻は途中まで全く気づきませんでした。

 

夫も妻もお互いに自分の役割だけで精いっぱいで、相手に対する気遣いを持つ余裕が無かったのです。そういう意味ではどっちもどっちともいえるのです。(繰り返しますが、それでも夫の暴言は許されるものではありません) 

 

 

弱音なんてお互いさらけ出しまくればいい

夫のつとむは、大黒柱の自負からくるプライドのためか、自分の抱えるつらさ、弱音を妻に吐こうとしませんでした。

 

妻のももこも、「つらい」ということは伝えても、何がどのようにつらいのか(保育園に入れられないため、なかなかパートも見つからない、とか)、最初のうちは夫に十分に訴えられていなかったように思えます。

 

夫婦の形や関係は千差万別、人それぞれです。それでも僕がこの漫画を読んで思ったのは、「もっとどんどんお互い弱音をぶつければいいのに。それが夫婦でしょ?」というものです。

 

僕ら夫婦はお互いの心の内をすぐさまぶつけ合います。弱音も吐きまくります。

  • 新しい仕事が覚えること多くて大変だ
  • 今の上司とソリが合わなくてつらい
  • ママ友とのつきあいが苦手
  • 幼稚園の先生に対して不満がある

等々。

 

知り合いからも「あなたたち夫婦はお互いになんでも話すからいいよね」とよく言われます。

 

夫婦とはいえ他人なのですから、結局のところ、言葉にしてちゃんとぶつけないと何もわかりません。そしてお互いが何か問題を抱えてたりつらい思いをしていたら、どうすればいいのか、どうやって乗り越えればいいのか、一緒になって悩んで考えればいいんです。夫婦なんてそんなもんだと思うんですよね。

 

漫画「夫の扶養からぬけだしたい」の夫婦・ももことつとむは最終的にはお互い言いたいことを言い合って一応は和解のような形になりますが、一度ほつれた信頼の糸を結びなおすのは時間がかかりそうな感じです。もっと早い段階でお互い本音をぶつけ合っていればこんなに揉めなかったのに・・・と感じました。

 

 

 

関連記事

他にもこんなレビュー記事書いてます!

www.ishikihikui-kei.com

www.ishikihikui-kei.com

www.ishikihikui-kei.com