「世界一簡単な入門書!」
「1週間で確実にマスターできる!」
各出版社から様々なキャッチコピーがつけられて、プログラミングの入門書は本当にいろんな種類が出てますよね。
数が多すぎてどれを選べば良いかわからない人もいるかと思います。本記事では、おすすめの入門書をシリーズ別に並べて、各シリーズ毎の特徴を説明します。
「絵本」シリーズ
- イラスト解説が豊富!
- ボリューム的にはやや物足りない
タイトルの通り、豊富なイラストと簡潔な説明がわかりやすい、完全初心者向けの入門書シリーズです。
- C言語
- C++
- C#
- Java
- PHP
と、ラインナップも豊富。
「イラストが豊富」というのが長所ですが、イラストにページ数取られて内容ボリューム的にはやや物足りないかも。完全初心者がとりあえずの取っ掛かりとして読んで、さらに詳細な参考書にステップアップしていくイメージですね。
「プログラミング入門以前に、そもそもプログラムって何?ソフトウェアって何?」
という人には、コンピュータとプログラムの関係がわかりやすくまとめられた「プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉」がおすすめです。
「ゼロからわかる」シリーズ
- 初心者向けのツボを抑えた構成
- ラインナップはまだ少なめ
こちらも初心者向けのわかりやすいシリーズです。大学でプログラミングを教えている先生や、講師経験者の方が執筆に携わっているため、「初心者がつまづきやすいポイントはどこか?」というツボを抑えた構成となっています。
比較的最近始まったシリーズなので、現在のところシリーズラインナップは以下の4つのみです。
- Ruby
- サーブレット&JSP
- SQL
- UML
「プログラミング言語の入門書」としてはまだRuby言語だけです。今後に期待したいです。
「猫でもわかる」シリーズ
- 「完全初心者」にはちょっと敷居が高いかも
- 「ゲーム」「ネットワーク」などジャンル別プログラミングの入門書もあり
- 最近新刊が出てない
猫にはわからないかもしれないけど、これも上手く要点がまとめられていて読みやすい本です。
ただ、ある程度のIT知識やソフトウェア知識のある人を前提としているフシがあり、プログラミングにまったく触れたことのない「完全初心者」にはちょっと敷居が高いかもしれません。
- 昔プログラミングに挑戦したことがあるけど、途中で挫折してしまった。
- 大学の講義でプログラミング少しやったことある。本格的に勉強したい。
ってくらいの人に丁度良い難易度と思われます。
「ゲームプログラミング」「ネットワークプログラミング」「Windowsプログラミング」 などジャンル別のプログラミング入門書もあるため、特定の分野を目指す人には便利ですが、ここ数年ほど新刊が出ていないのが残念です。
「作って覚える」シリーズ
- 文法の説明は最小限
- 「実際に何かを作る」ことに重点をおいた入門書
「習うより慣れろ!」とは良く言われる言葉ですが、プログラミングの世界でもこれは当てはまる考え方です。座学も大事ですが、なんだかんだ言って実際動かしてみて、いろいろ壁にぶつかりながら覚えていくのが近道です。
「作って覚える」シリーズではプログラミング言語の基本や文法については深く触れずに、「ゲーム」「家計簿アプリ」などを実際に作りながら、
「プログラミングってこういうコトなのか!」
と実感することに重点を置いています。
基礎をみっちりと書かれた「お堅い」入門書を読んで挫折した経験のある人は、「作って覚える」シリーズで再挑戦してみてはいかがでしょうか?
「独習」シリーズ
- 解説⇒例題⇒習練習題(理解度チェック)の3ステップで覚える
- 基礎からしっかりと身につけたい人向け
「独習」シリーズはプログラミング入門書の定番的位置づけで、プログラミングを趣味として覚えるだけではなく、仕事にもつなげたいと考える人におすすめの本です。
内容解説⇒例題⇒例題の3ステップ構成となっており、内容もDB操作やオブジェクト指向、セキュア・プログラミングといった実践的なノウハウもカバーしています。習得したいプログラミング言語の「独習」シリーズを一冊読み終えれば、基礎部分はほぼマスターできます。
「オライリー」シリーズ
- 基本的な知識をほぼ網羅している濃密なシリーズ
- プロを目指す人向け
個人的にこのシリーズを「入門書」と位置づけるべきかどうか疑問もありますが、一応「入門書」と銘打って売られていますので、紹介しておきます。
ある言語を学ぶに当たって必要なことはほぼ網羅されている、非常に内容の濃い入門書シリーズです。初めてプログラミングに挑戦する人にとってはかなり難しいと思われます。
個人的な観測範囲では、システム開発系の会社に結構な確率で常備されてたりしますが、内容が難しいだけではなく英語翻訳が読みづらいこともあり、なかなか手を伸ばしにくい本でもあります。
逆に、IT業界新人の人などでこの本を読み込んでいれば、周りから「おおっ!」と一目置かれるかもしれません(笑)意識の高いプログラマを目指す人は読んでおいても損はないです。