「プログラマ」と一口に言っても、働き方は色々あります。本記事では、
- サラリーマン・プログラマ
- 副業プログラマ
- フリーランス・プログラマ
- 日曜プログラマ
の4つの働き方について、メリットとデメリットを書きます。
サラリーマン・プログラマ
まずは、プログラミングでご飯を食べている人の大半が該当すると思われる「サラリーマン・プログラマ」のメリットとデメリットを紹介します。
サラリーマン・プログラマのメリット
会社に所属して働くサラリーマン・プログラマの最大のメリットはやはり「安定性」でしょう。「終身雇用の時代は終わった」と言われて久しいですが、なんだかんだ言ってフリーランスに比べるとまだまだ安定性は揺るぎません。
一昔前は「プログラマ35歳定年説」と言われ、中高年のプログラマは隅っこに追いやられるイメージもありましたが、現代だとこの説はあまり当てはまらないようです。
あと、パソコンやインターネット環境、プログラミング参考書など、仕事をする上で必要な環境を会社側が用意してくれる、というのもありがたいですね。必要な勉強を研修の形で受けさせてもらえる(会社にもよりますが)ので、働きながら知識・スキルを身につけていくことができます。
技術的な壁にぶつかって煮詰まったときも、周りの先輩や同僚に相談しやすい、という点も、地味に重要なポイントと言えます。
サラリーマン・プログラマのメリット
- 安定感
- 仕事環境を会社が用意してくれる
- 困ったときに周りに相談しやすい
サラリーマン・プログラマのデメリット
サラリーマン・プログラマは自分で仕事を選ぶことができません。多少は個人の希望を聞いてくれる会社もあるかもしれませんが、基本的には会社側から割り当てられたプロジェクトに従事することになります。
割り当てられた仕事が「つまらない」「興味が持てない」というだけならまだ良いほうです。
枯れた技術で作成されているシステムの保守・改修や、その会社内でしか通用しないような技術しか身につかない仕事を延々と担当させられる・・・というパターンになるときついです。汎用性のあるスキル・経験が身につかず、後々苦労することになります。
こういう場合は、思い切って早めに転職してしまうのも手です。幸いというべきか、現在IT業界はわりと深刻な人手不足の状況にあるので、20代~30代前半くらいであればスキルや経験が乏しくても転職しやすいです。
サラリーマン・プログラマのデメリット
- どんな仕事を任されるかは運次第
- 仕事内容によっては有用なスキルや経験を身につけにくい
副業プログラマ
政府が推進していることもあり、本業の傍ら副業でプログラムの仕事をする人も増えています。スキル・レベルに応じていろいろな副業の仕方があります。
副業プログラマのメリット
「現在組み込み系のプログラマをやっているが、将来的に在宅で仕事をしたいので、在宅向けのWeb系スキルを身につけたい」
「アプリ開発に興味があるが、会社ではそういう仕事が回ってこないので、副業で経験したい」
など、自分のキャリア形成や興味分野に応じて仕事を選ぶことにより、新たな知識やスキルを習得するチャンスです。
「本業でしっかり収入があるので、副業では10万も20万も稼ぐ必要が無い」という場合に、収入は二の次で自分の本当のやりたい仕事を選びやすい、というのもメリットと言えます。
本業やプライベートが忙しいときは副業に割り当てる時間を減らす、など、柔軟な働き方もしやすいです。
副業プログラマのメリット
- 興味のある仕事を選びやすい
- 時間や働き方に融通が利きやすい
副業プログラマのデメリット
サラリーマンの場合は税金関係は会社の総務の人がやってくれますが、副業で稼いだ収入は自分で確定申告して税金を納める必要があります。普段やったことの無い人にとっては面倒な作業になりますね。
また、収入を増やすことにやっきになって仕事を抱え込みすぎて、本業に悪影響を及ぼす可能性もあります。副業はあまり無理をしない範囲で行うように注意しましょう。
副業プログラマのデメリット
- 税金処理が面倒
- 仕事量調整は自己責任
フリーランス・プログラマ
特定の企業に属さず、個人で働くフリーランス・プログラマ(フリープログラマとも言います)のメリット・デメリットを書きます。
フリーランス・プログラマのメリット
仕事を自分で選べるため、興味のない仕事やキャリア形成に不向きな仕事をスルーすることができます。もちろんそのためには相応の技術力が求められますが、逆に言えば技術力さえあればサラリーマンよりもずっと自由な働き方ができます。
高単価の仕事を取ってくれば月収100万も十分狙えます。市場で評価される技術やノウハウを習得していれば、固定給のサラリーマンよりも収入面では有利と言えます。
フリーランス・プログラマのメリット
- 自分で仕事を選べる
- 高単価の仕事を請ければサラリーマンを遥かに超える収入も狙える
フリーランス・プログラマのデメリット
フリーランス・プログラマは自分で仕事を取ってくる必要があるため、技術力だけではなく営業能力が必要になります。技術一辺倒の人だと厳しいかもしれません。
僕もフリーランス・プログラマの人を何人か知っていますが、一定水準の技術力があるのはもちろんのこと、コミュニケーション能力や交渉力のある人ばかりです。
また、世間一般の人が想像する「フリーランス・プログラマ」というと、パソコン1つで場所を選ばず働いているノマド的な働き方かと思いますが、実際には企業に常駐して働くフリーランスが大半です(僕はこれを常駐型フリーランスと呼んでいます)
フリーランス向け常駐案件を探すなら下記サイトが便利です。
サラリーマンに比べると仕事内容や仕事場所などをある程度柔軟に選べるとは言え、これでは実際の働き方としてはサラリーマンと大差ありません。
場所や時間に囚われず自由な働き方をしようとすると、Web系開発やアプリ開発の案件を請けるか、あるいは独自プロダクト(Webサービスやアプリ等)を開発するか、といった道を選ぶ必要があります。僕はこれを独立系フリーランスと呼んでいます。
独立系フリーランスになるために必要な知識やスキルを下記記事でまとめています。
フリーランス・プログラマのデメリット
- 技術力だけではなく営業力が必要になる
- 常駐型フリーランスだと、サラリーマンと大差ない
日曜プログラマ
最後は正確には「働き方」ではありませんが、個人的におすすめな日曜プログラマをご紹介します。
日曜プログラマのメリット
日曜プログラマとは、週末などに趣味でプログラムを組む人のことです。
職業プログラマの何が大変かと言うと、客の要望や納期に縛られて自由に作りたいものが作れない、という点が大きいかと思います。職人肌の人ならばなおさらです。
日曜プログラマならば、客もいません、納期もありません、長ったらしい会議もありません。自由です。日曜プログラマの醍醐味は下記記事で詳細に語っていますので、良かったらご一読ください。
日曜プログラマのメリット
- 客がいない
- 納期がない
- 会議がない
日曜プログラマのデメリット
「絶対に完成させなくてはいけない」
という縛りがありませんので、途中で解決困難な不具合とか発生した場合、結構あっさりと、
「ま、いっか」
となってしまってそのまま完成途中で投げ出してしまうリスクがあります。実際僕もそうやって投げ出してきたプログラムが無数にあります(笑)
そこそこの規模のプログラムを最後まで完成させようと思うと、相当作りたい欲求の強い物を作るか、それなりに固い意志力が必要になります。
日曜プログラマのデメリット
- 作ってる途中で投げ出しやすい