コンビニで働く人たちや人間関係やお客さんとの絡みをネタにした実録(?)漫画「ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 」が面白いです。
- 中年おっさんに癒しを感じる主人公「松駒」
- 鋭くも辛らつなツッコミを連発する「仁井智慧/ニーチェ先生」
- カネに執着があり、バイト代のほとんどを宝くじにつぎ込む先輩「渡利久慈」
- 売れ筋から外れた商品を大量に発注したり、バイトに無茶ぶりをする「オーナー」
一癖どころか二癖も三癖もある店員たちと、多種多様な客とのやりとりは毎回面白いんですが、登場人物の1人である「オーナー」がどうにも好きになれないんですよね・・・
キュートな顔で無茶ぶりするオーナー
このコンビニのオーナーがやたら従業員(特に主人公?)を酷使するのが気に入らないんです・・・
- 風邪引いてる従業員に対して「インフルエンザじゃないのなら大丈夫、出勤して」と言ってみたり
- 30連勤くらいのシフトをしれっと組んでみたり
- 親戚の結婚式で休むと何か月も前から連絡していた日に、「結婚式には間に合うように調整するから」といって無理やりシフト入れてきたり
いやそれどうなの、労働環境的に・・・とツッコミを入れたくなる所業ばかり繰り返すんですよ。
とはいうものの、慢性的な人手不足であるコンビニ業界ならばこのくらい多かれ少なかれあることなのかもしれませんが(それもどうかと思うけど)、このオーナーのイラつきポイントはもう1つありまして、
やたら目がクリっとしてキュートな容貌のおっさんであること
なんですよ。
これがね、いかにも人の悪そうなおっさんがムカつく口調で無茶ぶりするんであれば、まあそれはそれで腹立つんですが、そこまでイラっともしないと思うんですよ。単純に腹立つだけというか。
でもこのオーナーは、
「でもでも、いまお店大変なんだよ!」
「だってだって人がいないから!」
みたいな物言いとキュートな顔で言ってくるものだから、
「かわい子ぶってんじゃねぇ!」
と叫びたくなる類のイライラが沸き起こるんです。このマンガ読んでる人で、他に同様の感想持ってる人いないですかね・・・?
コンビニ業界の現実、日本労働環境の現実
まあでもね、このオーナーに対する僕個人の嫌悪感は横に置くとしても、コンビニの現場はみんな似たようなものかもしれませんね。仕事の種類と量はやたら多いのに人は全然足りないという。そら、オーナーも無茶とわかっていても従業員酷使せざるを得ないのかもしれません。
もっと言うなら、日本の労働環境全体が今こんな感じですよね。業界によって多少差はありますが、基本的にどこも人手不足。働き方改革で残業時間抑制されてるのに、仕事量変わらない上に人も足りないという・・・どうしろっていうんですかね、ほんと。
まあしかし、そのあたりのことを考え始めちゃうとこういう仕事系漫画はなかなか楽しめなくなっちゃうので、あえて考えないようにして読んだほうがいいのかもしれません。