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「組込みエンジニアの教科書」はソフトもハードも学べる初心者向けの良書

IoT(モノのインターネット)の普及によって、組み込み系エンジニアの注目度が俄然上がってきました。

 

今回紹介する本「組込みエンジニアの教科書」 は、これから組み込み系エンジニアを目指す学生さんや組み込み業界1年生の新人にとって、良き案内人となってくれることでしょう。

 

 

 

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幅広く網羅している

従来の組み込み系開発の専門書というと、ソフトウエアあるいはハードウェアのどちらかに偏重した内容の本が多く、ソフトウェア基礎やハードウェア基礎を網羅した総合的な入門書はあまりありませんでした。

 

「組込みエンジニアの教科書」 は、

  • そもそも組み込みシステムとは何か?
  • 組み込みエンジニアの仕事内容やキャリアパス
  • 組み込み開発の流れや一般的なプロセス(要求定義、設計、コーディング・・・)
  • 組み込み開発でC言語を使用する際の注意点
  • リアルタイムOS
  • テスト環境(ICE)
  • マイコンボードの構成(CPU、メモリの種類など)
  • マイコンボードの制御方法

等々、組み込み系エンジニアが知っておくべき知識は一通り網羅されています。

 

特に、組み込み開発におけるアセンブリ言語の役割について一章丸々割り当てられていたのが個人的には好印象です。組み込み系エンジニアにとってアセンブリ言語は切っても切れないスキルですが、意外にアセンブリにきちんと焦点を当てている組み込み系の入門書ってあまり無いんですよね。

 

アセンブリ言語の重要性については下の記事でも説明していますので、参考にしてみてください。

 

 

Arduinoを例にした実践的な解説

組み込み系開発に限った話ではありませんが、何事も座学だけでは限界があるので、実際にモノに触れてみるのが学習の近道です。僕も新人の頃、H8マイコンボードを使用した組み込み系開発研修を受けていました。

 

この本でも実際のマイコンボードであるArduinoを例示して、C言語によるLEDの制御方法など基本的な内容を解説しています。

 

 

 

スマートデバイスやLinux系OSなど、トレンドも抑えてる

組み込み系開発の専門書は、あまり古い本だと実際の開発現場からは乖離した時代遅れの情報が混じってたりします。

 

2019年4月に発売された「組込みエンジニアの教科書」は、IoT技術を用いたスマートデバイスや最近組み込みシステムに採用されることが多くなっているLinux系OSについてもページを多くとって触れているため、最新のトレンドについて基礎的な知識を得ることができます。

 

 

まとめ

良く270ページ程度の本にここまで詰め込むことができたな、と思えるほど、組み込み開発の基礎について過不足なくまとめられています。入門者が最初に選ぶ一冊としては文句なしの内容かと思います。

 

本の装丁的にも、実際の基盤の写真や図解が多く使われていて、2色カラーで読みやすいです。

 

 

ただ、本記事中で「入門」「基礎」と何度も言ったように、1つ1つの内容についてはあまり深いところまでは書かれていません。あくまで「広く、浅く」です。

 

まだ業界に入る前の学生さんや1年目の人であれば十分な内容ですが、実際に業務を進めていくうえではこの本の内容だけでは足りない部分ももちろん出てくるかと思います。その際は、例えばハードウェアやC言語などに特化して書かれた本を頼ってみてください。

 

 

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