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元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏の本「働き方 完全無双」を読んだ感想

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元2ちゃんねる管理人として有名な実業家「ひろゆき」こと西村博之氏が、これから働き方について語った本「働き方 完全無双」を読みました。 

 

 

読了直後の感想をつらつらと書いてみます。

 

※この書籍のテーマとはあまり関係ありませんが、ひろゆき氏が結婚していたことをこの本読んで初めて知りました。いろんな意味で「結婚」とは縁遠い人だと思っていたので、なんか意外な感じです。

 

要約

ひろゆき氏のイメージを一言で表現するなら「飄々としている」という言葉が一番しっくり来ると思われます。のらりくらりと捉えどころのない人物ですが、経営者としてはやり手で年収3000万円プレイヤーとのことです。

 

そんなひろゆき氏が「オールスター論破祭り」と銘打って日本人の働き方に物申す本書。

  • 人類は進歩しないほうがよかった
  • 相対的に有利になれ
  • 能力なんてものは存在しない
  • ゲームと割り切ればいい
  • 嫌われても平気な僕の原風景
  • 誰でも簡単に寝てしまう睡眠法
  • 「働き方改革」の弱点
  • 仮想通貨市場はどうなる?
  • サラリーマンタイプか、経営者タイプか

などなど、世知辛い世の中で生き残るための「働き方」をひろゆき節全開のテイストで語り尽くしています。

 

本書の内容すべてに対して感想を書こうと思うとそれだけで膨大な文量の記事になってしまうので、今回の記事では個人的に特に気になった「人生の趨勢を決めるポイント」「簡単に寝ることのできる睡眠法」について採り上げます。

 

 

人生の趨勢を決めるのは「能力」ではなく「運」?

ひろゆき氏は本書の中で、

「個人の能力なんて怪しいもの(大差無い)」

と語っています。

 

ひろゆき氏と言えば、日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)の元管理人として有名ですが、その成功の秘訣を下記のように自己分析しています。

匿名掲示板の仕組み自体は元々あったけれど、途中で止めちゃう人が多く、たまたま僕だけが長く続けたから

(中略)

つまり、「たまたま、そこにいたから勝てた」のです

 

ようするに運が良かっただけ・・・たまたま自分が勝てる場所にいて勝てることをしてたから勝っただけ、ということのようです。

 

また、ひろゆき氏はここ数百年の世界史の中でヨーロッパが支配的な地位を占めているのも「ヨーロッパ人が優秀だったからではなく、たまたまヨーロッパが地政学的に有利な時期にヨーロッパに住んでいただけ」と分析しています。

 

上記分析に100%納得が行くわけではないですが、僕も少し思い当たる節があります。

 

10年前のリーマンショックの折、僕が当時所属していた会社は従業員半数近くをリストラしました。しかし僕は、その会社が起死回生策としてやろうとしていたプロジェクトに必要なスキルを「たまたま」持っていたためにリストラを免れました。

 

時は流れてアベノミクスが始まり転職市場が活性化した2010年代半ば。円安の影響で製造業が好景気になったため、組込み系開発のスキルを「たまたま」持っていた僕は前職より高収入の会社に転職することができました。

 

ひろゆき氏流に言うと、

「たまたま、そこにいたから(勝てるスキルを持っていたから、勝てる業界にいたから)勝てた」

と言えるわけです。

 

ただ、僕とひろゆき氏で決定的に違うのは、能動的であったか受動的であったか、という点です。

 

僕は単に会社に言われるがままにスキルを身につけていき、それがたまたま当たっただけです。

 

ひろゆき氏は、自分の判断で匿名掲示板を作り、自分の判断で運営をやりつづけたのです。

 

この差はかなり大きなもので、それこそがひろゆき氏の成功の秘訣、ひいては成功する人全員に共通すると思われる「判断力と行動力の高さ」の成せる業だと思います。

 

そう考えるとひろゆき氏の持論はかなり謙遜(本人は謙遜しているつもりは無くただの分析の結果でしょうが)入っているように感じられますね。

 

 

紹介されてる睡眠法を試してみたけど上手くいかなかった

腹が減っては戦はできぬ、睡眠取らねば仕事はできぬ。

 

思うように夜寝ることができなくて慢性的な睡眠不足に悩まされている人も多いかと思います。睡眠不足のまま仕事にいくとどうしても集中力や思考力が落ちてしまって仕事の能率を下げてしまいます。

 

本書では「誰でも簡単に寝ることのできる方法」として、以下の「連想睡眠法」と呼ばれる方法を紹介しています。

 

まずは適当な単語を思い浮かべます。例として、「ブログ」という単語を使ってみます。

 

ブログの最初の文字「ブ」から連想される言葉を次々に思い浮かべます。 

  • ブタ
  • ブーブークッション
  • 武士

etc

 

この際、 それぞれの単語は関連性の無いものを思い浮かべ、かつ、言葉と一緒に絵もイメージするのがコツだそうです。

 

これによって脳が複数の物事を同時に処理することになり、脳が処理過剰になってダウンしてしまうそうです。

 

 

「ほんまかいな」と思いつつ、僕も試してみました。結果は・・・全く寝られませんでした。

 

連想睡眠法が効果なかったというより、そもそもこの手法のキモである「関係のない単語を次々に思い浮かべる」というのがなんか無理だったんですよね。横方向じゃなくて、ついつい縦方向に考えてしまうんですよ。

 

例えば、こんな感じ。

ブログの「ブ」

  1. ブタ
  2. ブタと言えば岐阜県の豚コレラ問題大変そうやなぁ・・・
  3. 豚肉好きだから、早く収束して欲しい

 

「関係ない単語を思い浮かべなくちゃ」って思えば思うほど、どんどん深堀する方向に考えてしまう・・・この睡眠法って結構難しくないですかね。

 

 

まとめ

本書の内容はビジネス本としては、

「むちゃくちゃ斬新なことが書かれている!必読だ!」

ってほどでもないんですが、ひろゆき氏の語り口が軽妙で面白く、サクサク読めてしまうのでおすすめです。

「『これからの時代の働き方』について成功者の知見を参考にしたいけど、堅苦しい本は苦手」

という人は、本書を気軽に手にとってみてはいかがでしょうか?