アシェット・コレクションズ・ジャパンから、「週刊日本の貨幣コレクション」が創刊されました。創刊号は8月30日発売で、特別価格190円です。
週刊日本の貨幣コレクション(1) 2017年 9/13 号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: アシェット・コレクションズ・ジャパン
- 発売日: 2017/08/30
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
全120冊発刊予定ですが、毎号日本のアンティークコインのレプリカが付録としてついてきます。コインコレクターでなくても思わず欲しくなっちゃいますね。
創刊号付録はコインコレクターに人気の高い「明治3年銘旧20円金貨」のレプリカ
創刊号の付録としてついてくるレプリカは、コインコレクターの間でも人気の高い「旧20円金貨」。発行初年度の明治3年銘版です。
ピカピカ光沢のいかにもな金貨のレプリカではなく、アンティーク感漂う作り。企画した人、わかってますねぇ。
旧20円金貨は日本のコインコレクターだけでなく、海外のコインコレクターからも高い評価を受けています。通常ですと、漢字書体&竜(日本や中国など東アジアでは伝統的に天皇や皇帝などの権威者の象徴として竜が用いられる)という東アジア独特のデザインは欧米のコレクターからはあまり人気無かったりするのですが、この旧20円金貨は別格扱いを受けています。
何故なら、明治初期の日本の貨幣は、江戸時代から明治にかけて活躍した世界的に有名な金工師である「加納 夏雄」渾身の作品であり、中でも最高額面貨幣である旧20円金貨は根強い人気を誇ります。もしレプリカじゃなく本物であれば、一番発行枚数の多い明治3年銘でも数百万円の値がつきます。
コンプリートすると総額いくらかかる?
「週刊日本の貨幣コレクション」シリーズは全120巻予定です。創刊号が190円、2号以降が999円ですので、コンプリートしようと思うと、
190円 + 999円 × 119 = 119,071円
総額で10万円以上です。結構な額になりますね・・・
レプリカ貨幣のおすすめを紹介
付録のレプリカコインのクオリティが高いので全て集めたくなるのが人情というものですが、 さすがに総額10万円以上となると二の足を踏んでしまいますね。旧2円金貨あたりだったら本物が買えてしまうお値段です。
そこで、コインコレクター歴20数年(長いけど深くは無い)の僕が独断と偏見でおすすめ付録の号を抜粋してみました。
2号:改造紙幣1円(神功皇后)
海外、とりわけヨーロッパのコインにはナポレオンやマリアテレジア、ヴィクトリア女王にエリザベス2世・・・などなど、時の権力者や王族の肖像が描かれているコインが多いです。下の写真はウィルヘルミナ女王の金貨。
しかし、日本のコインや紙幣には皇族の肖像が描かれるということは滅多にありません。このあたり文化や価値観の違いかもしれませんが、コインや紙幣の肖像に使用することにより、庶民の手垢などで汚されるのは不敬だ・・・という考え方もあるそうです。
2号付録の改造紙幣1円は、神功皇后陛下の肖像が描かれている、日本貨幣史上珍しい紙幣となっています。本物を入手しようと思うと状態の良いやつですと10万円以上しますので、レプリカでも良いので持っておきたいところです。
週刊日本の貨幣コレクション(2) 2017年 9/20 号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: アシェット・コレクションズ・ジャパン
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
19号:新1円銀貨(明治19年銘)
115号:旧1円銀貨(明治3年銘)
直系38ミリを越える堂々たる大型銀貨である、旧1円銀貨&新1円銀貨。文字の書体や丸銀の刻印有無など様々なバラエティがあり、「円銀コレクター」と呼ばれるジャンルが築かれるほど奥深い収集対象です。
こちらも本物を買おうと思うと数万円~100万円ほどのお値段がしてしまいますので、大型銀貨の迫力を雰囲気だけでも味わいたい、という方は上記号数を購入してみてはいかがでしょうか?
貨幣についてもっと詳しく知りたい人は、下記本もおすすめです。「なんでも鑑定団」鑑定士としておなじみの銀座コイン会長・竹内氏入魂の1冊です。
開運! ホンモノの寛永通宝つき お宝貨幣なんでも読本 おカネの歴史からコインの鑑定、収集情報まで (らくらく本)
- 作者: 竹内俊夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
海外の貨幣に興味のある人は、分冊「本物の貨幣コレクション」シリーズがおすすめです。